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伊能忠敬『測量日記』

二月四日

 晴天。

即ち西海村に逗留して測る。同村字エボ島
(長崎市西海町 江保崎。付近は琴海ニュータウン)より初める。沿海を測る。西海川尻は巾五十一間(93m)。字潟(ガタ)平。枝村松。長浦村枝大石。字古屋敷。戸根川尻は巾一十八間(33m)。残し杭迄三十五町六間(3,829m)。是は横切りの用意に残す。字江添(長崎市琴海戸根町。付近は長崎空港カントリークラブ)。勝蔵宅で昼休み。小瀬戸鼻。辰島の渡り口で打ち止めて、印を残す。三十四町二十七間(3,758m)。沿海合計一里三十三町三十三間(7,587m)。外に一十二間三尺(23m)。ベトウ島に繋げる。ベトウ島に繋いで一十八間(33m)。ベトウ島は一周一町半(164m)ばかり。小ベトウ島は一周五十間(91m)ばかり。

又、印より辰島へ渡る。瀬戸の巾三十間三尺
(55m)。辰島は一周一十八町一間五尺五寸(1,967m)。総測二里一十六町三十五間五尺五寸(9,665m)

七っ過ぎ(午後3時過ぎ)に宿へ帰る。


背景の地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
※国土地理院承認番号 平14総複、第253号 平成14年10月9日

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