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伊能忠敬『測量日記』

十二月八日

 晴天。

長浦村を出立した。同所浜の人家前より初めて枝手崎に印を残す。一十町五十四間
(1,189m)。山間を横切り向かいの海へ出て、印を残す。一町一十八間五尺五寸(143m)。又、印より初める。大瀬ノ鼻(大瀬)を回って印に繋げる。一十六町三間(1,751m)

字藤ノ瀬の入江。形上村黒崎鼻。字大子(ヲホコ)。大村の家来相川柘右衛門宅で昼休み。

字引地。字小浦。形上本村の人家下で沿海を打ち止める。一里一十八町二十七間
(5,940m)。沿海合計二里一十九町二十四間(9,971m)。総測二里二十町四十二間五尺五寸(10,114m)

八っ半頃
(午後2時頃)に形上村(長崎市琴海形上町)に着く。止宿は庄屋の中村常八宅、役人の広瀬彦助宅。


背景の地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
※国土地理院承認番号 平14総複、第253号 平成14年10月9日

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