2020年撮影(その3)

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写真←<2020年6月15日撮影>
 3月の崩落個所がどの程度ひどくなっているのかが心配で見ていましたところ、南面の崩落個所が少し広がっているのに加えて、西面の6・7階外壁及び屋上床の一部が新たに崩落していました。
 軍艦島コンシェルジュさんによる5月21日撮影の写真では、南面の崩落箇所が少し広がっていることは確認できますが、西面の崩落箇所は見受けられません。また、西面の崩落については、その後、6月15日までの間、WEB等においても情報はなかったようですので、5月21日以降の崩壊になるかと思いますが、具体的な日付は不明です。
 ちなみに、長崎では6月11日から14日にかけて、連日、10m台の最大瞬間風速が観測されていましたので、その間の可能性もあるかと思いますが、長崎新聞(2020年(令和2年)7月4日)掲載の「軍艦島 崩落拡大」の記事では「市世界遺産室によると、6月24日までに、新たに南側の4階から7階部分の床や外壁などの一部と、西側の6、7階部分の壁や梁などの崩落を確認した。原因は、同13日の大雨などとみられる。」との記載があります。


写真←<2020年6月15日撮影>
 西面崩落個所の拡大その1です。私としては、南面の次の崩落個所は東面ではないかと思っていましたので大変驚きです。


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←<2020年6月15日撮影>
 西面崩落個所の拡大その2です。あくまでも個人的感想ですが、崩落した箇所の直下部分にある梁や外壁もかなり痛んでいるように思われます。なお、この写真に写る一番下の階は4階になりますが、いわゆる「同潤会風出窓」の最上階で、4階と5階以上では構造に相違があります。

写真←<2020年6月15日撮影>
 南面崩落個所の拡大です。
 言い訳になりますが、前週の大荒れでうねりが残っていて、この日は残念ながら周遊となり遠い海上からの撮影で、また、天気も曇っていて状態が悪い写真となりまして申し訳ありません。でもよく考えれば、天気がいい日に上陸観光にて建物の近くから撮影ができてもどうせピンボケだったかも知れません?。


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←<2020年6月15日撮影>に新たに崩落した箇所を明示
 上段右側の南面崩落個所写真に、今回、新たに崩壊が確認された箇所(5階の床と4階の柱があった場所)を赤色の線にて囲み位置を示した写真になります。(雑な線の引き方で申し訳ありません。)

 下段の今年3月29日撮影の写真を見ますと、5階の床にはかなりの量の落下物が堆積していましたが、左写真では大きな塊を残してそれ以外の堆積物は見えませんので、床が抜け落下したものと思われますが、その真下(4階)に3月の時点では残っていた机も見えなくなっています。

写真←<2020年3月29日撮影>
 大まかな説明ですが、赤色の線で囲まれた箇所の水平部分が5階の床で、縦の部分が4階の柱になります。5階の床の上にはかなりの量の落下物が堆積していて、その真下の4階部分には机が見えています。
 なお、5階の堆積物と4階の机については下段写真もご覧ください。ちなみに、はっきりと机があると分かるようになったのは、2018年の1月から3月の間のどこかのタイミングのようです。



写真←↓<2019年5月>

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写真←<2020年6月15日撮影>
 30号棟東面の全景です。


写真←<2020年6月15日撮影>
 30号棟東面の7階と屋上の光景ですが、窓の奥には屋上に上がる階段が見えています。


写真←<2020年6月撮影>
 左の建物が端島小中学校で右側が65号棟です。思い過ごしかもしれませんが、学校7階の65号棟側壁の崩れ方が激しいように思います。

↓<2018年撮影>
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写真←<2020年6月撮影>
 めがね桟橋ですが、こちらも朽ちてきていて、表面のコンクリートが少しずつ剥がれてきているようです。


写真←<2020年7月3日撮影>  < 写真提供 : 軍艦島コンシェルジュ >
 西面と南面の被害箇所拡大ですが、冒頭に掲載した今年6月15日撮影の同じほぼ箇所の写真と比較しますと、風雨に洗われたせいでしょうか?。建物表面が綺麗になっているように思えます。


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写真←<2020年7月3日撮影>  < 写真提供 : 軍艦島コンシェルジュ >
 西面の崩落個所を南部の方から眺めてみました。

←<2020年7月3日撮影>  < 写真提供 : 軍艦島コンシェルジュ >
 西面ですが、冒頭に掲載した今年6月15日撮影のほぼ同じ箇所の写真と比較しますと、西面では崩落の進行を見つけきれませんでした。

↓<2020年7月3日撮影>  < 写真提供 : 軍艦島コンシェルジュ >
 南面ですが、冒頭に掲載した今年6月15日撮影のほぼ同じ箇所の写真と比較してみまして、屋上の崩落部分が広がっているように思いました。写真


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