二坑櫓狂直し扛上作業

写真全ては、高比良勝義氏(元島民)撮影
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 <加地英夫著、『私の軍艦島記 端島に生まれ育ち閉山まで働いた記録』、(株)長崎文献社、2015年、5頁>には、下段の写真の中から、3枚の写真が掲載されていて、タイトルは「二坑ヤグラの修理」で、説明には「昭和30年8月に二坑ヤグラのひずみを修正した。地盤沈下によって歪みが生じ、60センチ狂っていた。その修理記録写真がアルバムに残っている」の記載があります。ちなみに、第二立坑(掘り下げ後)のすぐ隣にあった旧捲揚機も岩盤沈下の影響で運転継続も困難なる最悪の事態に達するやも測り難い状況となったため、昭和24年に新捲揚機を別の場所に設けていて、地盤沈下の影響は多大なものがあったようです。ちなみに、<加地英夫著、『私の軍艦島記 端島に生まれ育ち閉山まで働いた記録』、88頁>には二坑関連の工事として、「第二竪坑ガイドレール取替(4本全部取替) 昭和31・2~8月」の記載もあります。


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竪坑内坑口1バントンより中心出作業 s30.7.21
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櫓基礎コンクリート刎り s30.8.4

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扛上作業用オイルジャッキ取り付け(四本柱) s30.8.13
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ジャッキ取り付け s30.8.13

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櫓扛上作業着手前。作業要領説明 午前7時。
s30.8.14
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竪坑口、櫓上部よりplamb垂下。扛上直前plamb位置。
s30.8.14

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扛上作業開始。s30.8.14
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backstay沈下に伴いbolt彎曲。bolt孔拡大。s30.8.14

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扛上作業完了。plamb just.s30.8.14
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扛上作業完了后櫓脚下にplateを入れてコンクリートで固む。 s30.8.14

写真昭和30年竪坑の修正作業完成の打ち上げ

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