昭和１９年１月２６日発行の寫眞週報に「挙国石炭確保激励週間」の記載があります。扉絵には「石炭確保へ総突撃」のタイトルがあり、ページをめくると、「２月１日→２月１０日」の期間が「挙国石炭確保激励週間」となっています。
　本の中には、福岡県の炭坑の写真が出ており、その内１枚には、人車が出発するホームでしょうか、子どもたちが音楽を鳴らしいる姿があり、「をぢさん　しっかり　たのみます」の垂れ幕も見えます。また、別のページには、
「爆撃機一台をつくるには約二百トンの石炭がいる
　輸送船一隻をつくるには約三万トンの石炭がいる
・・・一部略・・・
戦力をぐんと強めるにはまだまだ石炭が足りない
それぢゃ、その石炭は国民で掘らう
さて、その秘訣は−
各家庭で毎日三十ワットの電灯を一時間づつ節約すれば全国で月に約二万トン
・・・一部略・・・
の石炭を掘っていることになるのだ」
の記載があります。