TOP


子グマお祝いをする

 

ゾウが60歳になりました。おバカな子グマはお祝いに行こうとしています。母クマが「行くには、お祝いの言葉が必要」と言いました。おバカな子グマは「どんなお祝いの言葉」と聞きました。母グマは「必ず、ゾウさんおめでとうございます。長生きしてください。と言うのですよ。しっかり覚えて」と言いました。おバカな子グマは「覚えた」と言いました。おバカな子グマが門をでた後、お母さんの忠告を忘れないように、「ゾウさんおめでとうございます。長生きしてください。ゾウさんおめでとうございます。長生きしてください。」と何べんも何べんも口ずさみました。

しかし用心をしなかったので、橋の上でつまずいて川の中へ「ポトン」と落ちてしまいました。びしょびしょになって岸に這い上がってきた時、母グマから言われたお祝いの言葉を忘れてしまいました。お祝いの言葉を川に落としてしまったのだと、彼は思いました。そこで川に下って水の中をうろうろしました。サルが橋を渡ろうとした時「子グマさん、魚を探しているの」と聞きました。「違う」「貝」「違う」「何を探しているの」「私は落とし物を探している」子ザルは親切に「私も一緒に探してあげます」と言いました。子ザルと子グマは川の中をあっちこっち探し始めました。子ザルが「水の中には何もないよ。子グマさん、遅くなってしまった。私はゾウさんの所にお祝いに行かなければいけないので、先に行きます。さようなら」と言いました。「私もゾウさんの所にお祝いに行きます」「早く行きましょう」ゾウの家はまさににぎやかで、沢山の動物が集まっていました。子グマはゾウを見ながら、ぽかんとしてどう話せばいいかわかりません。子ザルは深々とお辞儀をして、すぐに「ゾウさんおめでとうございます。長生きしてください。」と言いました。ゾウは喜んで、カステラを与えました。子グマはそれを聞いて怒って子ザルにつかみかかり「君ときたら私が落としたお祝いの言葉を拾い盗んだのだ」と言いました。