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賢い小さな王様の物語

 

昔々、とてもひとりぼっちで寂しくて哀れな年老いたおじいさんがいました。

ある日、彼は自分の息子となってくれる子供を探しに出かけました。 彼は長い間歩きましたが一人の子供にも会いません。その後彼は小さなヘビに出くわしました。彼は小さなヘビに「ねえ、小さなヘビ、私の息子になって!」言いました。小さなヘビは「もしあなたが一日中私を肩に背負ってくれるなら、私はあなたの息子になります」と言いました。

 年老いたおじいさんはとてもうれしくて、小さなヘビを拾い上げて肩に背負いました。それ以来、彼らは一緒に食べたり寝たりし、老人は小蛇を「息子」と呼び、小さな蛇は彼を「お父さん」と呼びました。 小さなヘビはゆっくりと成長しました。年老いたおじいさんはさらに年をとっていて、一日中ヘビを背負っているので、背中が丸くなっていました。

年とったおじいさんは小さなヘビに、「息子よ、早く降りてきて、お父さんはもうあなたを背負っては動けない。」と言いました。 小さなヘビは「いやだ、お父さんが肩に背負ってくれると約束したので、子供になったんだよ。お父さんはこれからも僕を肩に背負ってね」言いました。

老人は仕方がなかったので、裁判所に相談に行きました。裁判官はおじいさんと小さなヘビそれぞれの話を聞いて、首を横に振って「方法はない、自分たちで、解決して下さい」言いました。

 年老いたおじいさんは息子を背中に背負わなければいけません。彼の足は疲れ果てて震え、額には大きな汗の玉が流れました。彼は歩いて、歩いて、森の中を歩き、たくさんの子供たちがゲームをしているのを見ました。

どんなゲームかというと「王様の裁判」のゲームでした。一番小さな子が木の切り株に座っている「王様」でとても偉そうにしてました。 おじいさんは小さな「王様」に近づき、相談しました。ヘビが小さな「王様」に話そうとした時、彼は小ヘビに「お前は誰に話そうとしているのか?私は国王であるぞ。跪いて話しなさい」と怒って言いました。

ヘビはやむを得ず、おじいさんの肩から降りて地面にひれ伏し、「王様、私たちはおじいさんが一日中私を背負おうというので私はいじいさんの息子になること約束しました。だからこれから先も私を背負わなければいけません」と静かに言いました。

小さな「王様」がこれを聞くと、さらに怒って、「お前のお父さんは一日中お前を背負っていて、お前に食べ物を与えます。それで充分です。しかし、お前はどうですか?お前はとても親不孝だ。お前のような子は、生きるべきではありません。」

小さな「王様」が話し終えると仲間と一緒にヘビを殴り殺しました。