湯島・御所浦島・天草(2011.9.23-24)

9月後半の連休、念願であった熊本の「島」へ行くことにした。
今日の目的地は、上天草市の湯島と天草市の御所浦島。

湯島へ行く船は、上天草市の江樋戸港。
熊本市方面から来たら、「天草四郎メモリアルホール」の交差点で右折。
しばらく走ると、江樋戸に着く。

ちょうど、湯島から船が着いたところだった。
学生、買い物客、病院へ行く人など、たくさんの人が降りてきた。
利用者は多いようだ。

出発は10時。
時間があるので、江樋戸を散策することにした。

商店街。
酒屋や菓子屋があった。
昔は、かなり栄えていたようだ。

ちょっと早いが乗船。
大きい船だったので、安心。

湯島までは、約30分の船旅。
船賃は、片道大人600円。

天気が良いので、2階へ上がることにした。

船は、釣り目的の家族連れと学生グループの他、墓参りの老夫婦などでいっぱい。
天気が良いので、ものすごく気持ちが良い船旅となった。

湯島に到着。

さて、どこに行こうか・・・
帰りの船は12時。滞在時間は、約2時間。

観光案内図を発見。
地図を見る限り、一周できるようだ。

ここ湯島は、天草・島原の乱の際に、作戦が練られた島。
そのため「談合島」と呼ばれている。

まずは、島の西側にある湯島灯台へ行くことにした。

あこうの木。
長崎の島でもよく見られる南方系の木だ。

ちょっとした砂浜があった。
天気が良いので、海がとても綺麗だ。

旅館「日の出荘」が見える。
湯島には、数件の宿泊施設がある。
島ならではの豪華な魚料理が出るそうだ。

一ちょ墓。

1793年の雲仙普賢岳の噴火により眉山が崩壊。
熊本を5〜20mの大津波が襲い、14400名が亡くなったという。
「島原大変、肥後迷惑」である。

ここ湯島に流れ着いた死体を供養したものと言われている。

雲仙岳が見えてきた。

今日は、空気が澄んでいるのか、とても綺麗に島原半島が見える。
右側の山が眉山である。

島原の乱の舞台となった原城方面を臨む。
おそらく、こっち方面だろう。

湯島は、周囲6.5km。
時間がないので、島を一周するのは断念。

湯島灯台のところで、島の頭頂部へ向かうことにした。

坂道を登っていくと、眼下に畑が広がっていた。

ここ湯島は大根を栽培しており、湯島大根として知られている。
甘味があって美味しいそうだ。

峯公園へは行かず、集落に下りてきた。

後で聞いた話だが、峯公園へ行けば、湯島が台形であることを実感できるとのこと。
湯島では、必ず行くべきところだと言われた・・・
談合島の碑もあったとのこと。
行けば良かった・・・
残念。

有明荘を発見。

高山右近の隠棲の地を探して、集落を散策。

猫がいっぱい。
ここは、商店のようだ。

浄土真宗本願寺派の湯島説教所。

集落で一番高い位置にある諏訪神社。

諏訪神社の銀杏。
御神木で、樹齢は300年ほど。

諏訪神社境内には、天草島原の乱の際に鍛冶職人が使ったという水盤があった。
その名も「鍛冶水盤」。
畑から出土したものを、ここに安置したとのこと。

探していた高山右近の隠棲の地は、よく分からなかった。
諏訪神社の近くだと思ったが・・・
ちゃんと案内表示を整備してもらいたいものだ。

船の時間が近づいてきたので、港近くを散策することにした。

あこうの木があった。
木の下は、憩いの場所になっているようだ。

湯島の人口は、約400人ほど。
思ったより、人が住んでいる。

旅館入船。

湯島出身の相撲取り「洞の海」の碑。
江戸時代の人で、あまりに強すぎたため恨みを買い料亭で毒殺されたという。

島の東側にも砂浜があった。

なんとものどかな島だ。

南国の雰囲気を醸し出すハイビスカス。
湯島で一番大きい旅館月見荘の前に咲いていた。

待合室。

約2時間の湯島散策。
退屈するかと思ったが、意外と時間が足らなかった。
いつか豪華な魚料理を目当てに訪れたいものである。

12時、湯島を出発。
大きな建物は、ハイビスカスが咲いていた月見荘。

海からよく見えるように、「ユシマ」という字が書かれている。

帰りの船は、行きと違って、人が少なかった。

湯島と島原半島。

天草島原の乱では、湯島からも島原半島へ軍勢が渡って行った。
いま、その現場にいる。
地図からは得られない臨場感。
すごく良い。

やがて見えてきたのが、黒島。
後方に見える陸地は、大矢野島だ。

湯島〜江樋戸は生活路線であるが、遊覧船としても十分楽しむことが出来る。
これが、往復1200円で楽しめるのだから、安いものだ。
海上から見る雲仙岳、黒島、野釜島は、素晴らしいの一言。

江樋戸の先にある野釜島が見えてきた。
先端部にある建物は、何なのだろうか。

野釜島にも家がたくさんある。

野釜島は大矢野島と橋でつながっている。
橋のたもとには、大きなビルが建っている。

今後、機会があれば、車で渡ってみよう。


江樋戸港に到着。
山上に見える建物は、スパ・タラソ天草だ。

江樋戸から急いで、天草市にある本渡港へ移動。

御所浦行きの船は、本渡港のほか、棚底港や大道港などからも出ている。
特に、棚底港は便が多くて良いのだが、途中の道が狭くてグニャグニャ。
あまり通りたくなかったので、今回は本渡港から渡ることにした。

14時発の龍丸。

この船のことは、本渡港ターミナルでは案内してくれない。
諸事情があるのだろうが、観光客の利便性も考えて欲しいものだ。
ネットで調べていたから良かったものの・・・

ちなみに、片道大人860円。

約40分の船旅だが、爆睡。
気付いたら、御所浦漁港に到着していた・・・

しおさい館。
ここには、観光案内所と土産屋がある。

屋根にトリケラトプスがいる。

御所浦島は、化石の島として有名。
ティラノザウルスの頭が、観光客をお出迎え。

しおさい館では、魚が売られていた。
島だけあって、新鮮で安い。

ここで、レンタサイクルを借りた。
1日1台350円。

御所浦のことは、ここで何でも分かる。
こういう存在は、とても心強い。

まずは、今日の宿であるシーガル亭へ向かう。

魚籃観音像だ。

ちょっと不気味な鉄のオブジェ。
これは、パラサウロロフスとのこと。

島内には、こういうポケットパークがいくつかあるようだ。

御所浦島から牧島に架かる中瀬戸橋。

高台に見えるのが、シーガル亭。

思っていたより、しっかりした建物だ。

シーガル亭の入口。
南国のペンション風な感じ。

フロント。
女性の従業員さんが、すごく明るく応対してくれた。

何と、ここは銀聯カードが使える。
後で聞いたら、外国人観光客の利用も多いそうだ。

2階の部屋に通された。
今回の宿泊費は、二人で15,000円。

部屋は清潔で、最低限のものが揃っているので、すごく快適。

ちゃんと風呂とトイレも付いている。

部屋からは、海も眺められる。

窓を開けると、先ほどの中瀬戸橋も見える。

懐かしいマンガがいっぱい。

久しぶりに、「ジョジョの奇妙な冒険」を読んだ。
言わずと知れた荒木飛呂彦の長編マンガである。

ちなみに、荒木飛呂彦の「魔少年ビーティー」「バオー来訪者」は秀逸。
そういえば、「ゴージャス・アイリン」という作品もあったな・・・

漫画ばかり見ても仕方ないので、御所浦散策へ出発。

前方に見える島は、横浦島。
横浦島には、与一ヶ浦港という港がある。
与一は那須与一のことで、海の上から矢を放ったことに由来するとのこと。

御所浦には平家の落人伝説が残っていて、横浦島には「弁慶ヶ岳」「頼朝越え」という地名もある。
また、牧島には「義経の舟隠し」、御所浦には源義経に由来する神社があるそうだ。

御所浦島と橋でつながっている前島へ向かう。

御所浦観光ホテルしまだ。
嵐口漁港にあるが、休館中とのこと。

前方に見える島が、前島。

前島にある春日神社。

神社の横にいる首長竜エラスモサウルス。
この島からは、イノセラムスの化石が発見されたそうだ。

嵐口漁港にあるコンビニエンスストア。

駐在さんから声をかけられた。
よそ者だから、怪しまれたのだろうか・・・

嵐口漁港から移動して、牧島へ。
中瀬戸橋を渡る。

中瀬戸橋から御所浦漁港方面を臨む。

牧島の中瀬戸橋たもとにあるギガノトサウルス。

名前は分からないが、恐竜のオブジェがあった。

ニガキ化石公園にあるプテラノドンのオブジェ。

ここには、たくさんの化石が無造作に展示されている。
化石好きには、たまらんだろう。

マリンビーナス。
御所浦島と牧島の間にある眉島に立っている。
町のシンボルタワーとのこと。

天然記念物あこうの木。
ここにもあったか・・・

ちょうど良い日除けになるようだ。

海を見ると、すごく心が落ち着く。
阿蘇も良いが、やはり海が好きだ。
泳げないけど・・・

あこうの里ふれあい館。
開いていない様子。

民宿まきしま。

だんだん日が暮れてきた・・・

牧の島トンネル。

トンネルを抜けると、勇志国際高等学校があった。
広域通信制、単位制の高校とのこと。

集中スクーリングの際は、多くの学生が来島するとのこと。

長浦トンネル。

トンネルを抜けると、アンモナイト館があった。

アンモナイト館の前にいた恐竜。
これは、かなり不気味だ。

小さな博物館として有名なアンモナイト館。

地層に埋まったままの直径60cmもある巨大アンモナイトの化石。
8500万年前の地層に入ったまま、保存されている。

アンモナイトの横にCDがあるので、大きさを比較できて分かりやすい。

モップの柄が出ている。
ガラスが曇ったら、このモップで拭くと良い。

イルカの学校とあるが、もうイルカはいないとのこと。
この辺りが、「義経の舟隠し」。
平家の残党を追って、御所浦に乗り込んだ義経が舟を隠したと伝えられている。

だんだん暗くなってきたので、急いで御所浦島へ戻ることにした。

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