広福禅寺・梅林天満宮(2011.8.30)

今日は、仕事で熊本県和水町へ。

途中、別の仕事のため、玉名市にある広福禅寺へ寄った。
新玉名駅を過ぎて、県道4号線を北上すると、案内板が見えてくる。

渡る橋は、「広福寺橋」。
繁根木川に架かっている。

田地や集落を抜けると、やがて、広福寺が現れる。
広い駐車場に車を停めて、急いで散策。

1357年、菊池武澄が聖護寺の大智禅師を招いて建立した。

大智禅師は7歳のころ川尻にある大慈禅寺へ入り、修行。
25歳で元に渡り、仏学と宋学を学んだ。

その後、菊池氏に招かれて、聖護寺に入った。
以来、菊池氏の精神的支柱となった。

夏には、地蔵祭りが開催される。
その時は、座禅体験なども出来るそうだ。

古文書資料が、国の重要文化財に指定されている。
なお、県立美術館で保管されているとのこと。

境内には、誰もいなかった。

蝉の鳴き声だけが響く、静かな境内。

最盛期には、100人を超える僧侶がいたそうだ。

菊池氏の衰退により寺も廃れたが、加藤清正により再興された。

近くには、石貫ナギノ横穴古墳群などがあるそうだ。
今回は、時間がなく行けなかった。

開基堂。

菊池氏の歴史遺産を辿る旅も面白いかもしれない。
今後もいろいろと探して、回ることにしよう。

新玉名駅。

ここは駐車場が、いつも満車なので、中に入ったことがない。
平日なのに、今日も満車だった・・・

和水町での仕事が終わり、帰りに寄った梅林天満宮。

ここは、梅林天満宮の前を通る道。
九州新幹線と平行に走っている。

この道で、流鏑馬が奉納されるとのこと。
1074年の記録が残る由緒ある伝統行事である。

梅林天満宮の前には、石橋と石灯籠がある。
九州新幹線の橋脚が風情を台無しにしている。

梅林天満宮。

菅原道真の遺骨の一部が梅林に伝えられ、天満宮を祀るようになったとのこと。
そのため、太宰府天満宮の第一分霊社であると言い伝えられている。
とても興味深い話だ。

セクシーポーズをとる仁王像。
神社に仁王像があるのは、神仏習合の名残であろう。

玉名市には、繁根木八幡宮、疋野神社、伊倉南北八幡宮といった大きな神社がたくさんある。
しかし、この梅林天満宮も規模では負けていない。

実は、今日、玉名大神宮にも行くようにしていたが、場所が分からなかった。
もっと分かりやすくして、神社の町として売り出すのも良いのではなかろうか。

熊本に来て、すごく意識するようになった三猿。
見ざる、言わざる、聞かざる。
すごく説得力がある教訓だと思う。

天満宮に付き物である「牛」。

楼門の意匠も素晴らしい。
見どころがたくさん。

素晴らしい神社だった。
大変、満足。
もっとPRしても良いと思う。
道は分かりづらいが、行く価値はある。

流鏑馬神事も見てみたいものだ。
玉名市の神社は、どこも見応え十分。
まだまだ行っていない有名どころも残っているので、頑張って制覇しよう。

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