2007 3 平戸市田ノ浦温泉

この日は、平戸島北端にある田ノ浦温泉に宿泊する。
港から15分ほどのところにある。
人里離れた入江にある一軒宿だ。
本当に、ここに旅館があるのか、と思うような場所にある。
まさに隠れ宿である。

旅館から海を見る。

山に囲まれており、鶯をはじめ、いろいろな鳥の声が聞こえる。
次の日の朝は、鳥の鳴き声で目覚めた。
とても清々しい時間を過ごすことが出来る環境である。


山の上には、空海(弘法大師)像が見える。

泊まったのは、玄関から入ってすぐの部屋だった。
建物は増築を重ねたような構造だが、全体的に清潔である。
旅館の女将さんも従業員さんも、みんな親切で応対が丁寧だった。
とても気持ちの良い旅館である。

旅館の玄関。
この日は、満室だった。
家族連れ、老夫婦、登山客など、いろんなお客さんが来ていた。
それぞれ、この一軒宿に惹かれて集まってきたのだろう。


食事までに時間があるので、温泉に入ることにした。
風呂は暖簾の奥にある。

ちょっと狭いが、風情のある浴室である。
洗い場が少ないので、人がいない隙に入った方がいい。

天然温泉だが、朝に沸かすだけなので、夜は温い。
翌朝も入った。当然ながら熱い方が気持ち良い。
シャワーから出る湯も温泉である。
お湯自体は気持ちが良いが、温いのが唯一残念だった。

ちなみに、トイレの水も温泉水である。

平戸ひらめ祭りのプランを利用した。
量も多く、味も良かった。
久しぶりに旅行先の食事で満足することが出来た。
やはり、食は旅の大事な要素である。


あんこう鍋。
ボリュームがある。
初めてのあんこうであるが、好き嫌いが分かれる食材だ。
ちょっと量が多く感じたが、美味であった。

ひらめ祭りプランを利用したので、ひらめの箸置きをもらった。
その他、観光施設の割引券もあった。


翌日、山の上に見えた空海(弘法大師)の像を見に行った。
ここから田ノ浦海水浴場が見える。
穏やかな海で、とても綺麗だ。


空海(弘法大師)の像。
長崎県の島々には、空海に縁のある場所が多い。
この辺りから唐へ旅立ったそうだ。

平戸港から田ノ浦温泉に行く途中の田助には、白岳温泉がある。
幕末の志士が田助で遊興するなど、昔は栄えていたそうだ。
今は寂れているそうだが、興味を引かれる。
まだ行くべきところは、たくさんある。
長崎県の隠れた素材を探す旅は、始まったばかりだ。
そう思い上を見ると、空海像が前方を指さし「前進せよ」と言ってるような気がした。旅はこれからである。


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