平成16年秋 五島 嵯峨島

平成16年秋。
嵯峨島へ行くことにした。
以前、職場の仲間と1泊2日でキャンプをしたことがあった。
思えば、あの頃が一番楽しかったのかもしれない。
今回、藍色をした海、千畳敷、火口跡などを嫁に見せようと思い、天候を選んで渡ることにした。

嵯峨島は、福江島三井楽町の西方4kmのところに浮かぶ人口200人程度の島だ。

千畳敷。
お盆には、ここで「オーモンデー」と呼ばれる念仏踊りが踊られる。
釣り場として有名な場所で、多くの釣り人が訪れる。
この日は、蜂が多くて、これより先に行くことが出来なかった。

嵯峨島は遊歩道が整備されている。
その遊歩道に沿って、嵯峨島を散策する。
対岸に見えるのは、福江島だ。


まだ暖かいためか、側溝には蛇がたくさんいた。
自然豊かな場所だけに、蜂や蛇には十分な注意が必要。

嵯峨島の周囲は、12km。
ホマーテの男岳(標高151m)とアスピーテの女岳(標高130m)の二つの火山により形成された学術的にも珍しい島だ。

嵯峨島は西の果ての島。
ここから先は、中国だ。
国境の島と言っても過言ではない。

かつては、流刑の地であった。

港に戻ってきた。
船がたくさん係留してある。
民家は、港周辺に密集している。

丘の上に教会が見える。
時間があるので、行くことにした。

嵯峨島教会。
外観は公民館のようだ。

島民の1/3が信者であるとのこと。

嵯峨島は、三井楽町貝津港から約20分程度。
乗っていると、海の色が急に藍色に変わる。
その海の藍色が、嵯峨島の強烈な印象として、今も鮮明に頭の中に残っている。

この日は揺れなかったが、揺れるときは半端なく揺れるらしい。

嵯峨島を船で一周したら、雄大な火口跡を見ることが出来る。
船をチャーターする必要があるので、人数が揃えば、ぜひ利用したいところ。

今回も慌しい旅だった。
宿泊しない限り、どうしても船の時間に拘束されてしまう。
人工ではない自然の美しさを満喫できる嵯峨島。
なかなか行くのが困難な場所であるが、次回は、千畳敷でゆっくりと海を眺めたいと思う。

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