6V6超三アンプ

初めて作った超三アンプです。手作りアンプの会 宇多さんの回路を参考に作りました。ゴールデンウイークの3日間で穴開け〜塗装〜配線〜音出しまで行いました。

■部品

終段カソード抵抗はぴったりの抵抗値が無く、酸化金属皮膜とセメントをシリーズにして使いました。文字入れのレタリングは文具店で購入しました。大きな文具店、画材屋さんには沢山のレタリング材が揃っており、漢字もあるので差別化を計るには面白いと思います。レタリングを転写した後はサッとクリアを吹き付けておきます。艶消しクリアだと塗りムラが目立ちません。

■シャーシ

アルミシャーシは接合部分に粘度が高い瞬間接着剤を流し込みました。エポキシ接着剤をドライヤーで暖め、流しても良いでしょう。四隅には、三角形のガラスエポキシ基盤を張り付けました。接着剤が乾くとシャーシはねじれに強くなります。出力トランスの裏側には補強用アルミチャネルを付けました。

■試した球

6V6は色々な銘柄を持っています。

写真の他にも数種類の球を差し替えました。

右から2番目の6F6はシルバニアの比較的新しいもので、ハカマが無くガッチリとした作りです。現在出回っている6L6は背高ノッポですが、手持ち品は東芝のだるま型です。6L6G、6L6GAも差してみました。電源トランスの電流容量が小さく、6L6は不本意な動作だったと思います。

■主要部品

電源トランス

タンゴ PH−100

出力トランス

タンゴ H−5S

初段

6AU6

帰還管

12AT7

■結果

出力が不足気味でミニSPをうまく鳴らすことができません。別のSPに繋ぎ鳴らしてみました。今まで作った6V6(シングル、PP)は大人しい音でしたが、超三はメリハリがあります。シングルらしからぬ低域の出方には驚きでした。

しばらく鳴らしていましたが、超三2号機が完成すると解体の運命を辿りました。

 

2000/10/1 t.shiroyama