CDラジオの改造

カミサンが使っているCDラジカセでCDを再生すると音が飛ぶ、ということで修理しました。メラメラと改造の欲求が燃え上がり、お手軽改造用のCDラジオをディスカウントショップから購入しました。
横幅25cmでタヌキみたいな面構えです。取説を見ると質量1.6kg、消費電力12W。
先ずは中身を拝見、カセット部分が無いのでシンプルな構造です。
基板を眺めブロック図を起こしました。ラジオを選択するとラジオ回路のみ電源ON、CDを選択するとCDP回路のみ電源ONとなります。ドライバICを除き他のデータシートは揃いました。

ヘッドフォンジャックが付いていますが、LINE OUT用に改造し外部アンプに接続可能としました。

また外部電源用のDC-INジャックも付けました。

CDPには調整用のボリュームが全く無い、ピックアップ部分にも付いていません。
プリント基板と電池BOX(単2x8本)の隙間が僅かなので基板にコンデンサを足せない、ということで電池BOXを取り払いました。

画像下側に豆粒程の電源トランスが付いています。
各ICの電源に1,000〜3,300μFの電解コンデンサを付けてお終い。改造後はCDを揺すっても音飛びし難くなりました。

CDラジオのライン出力をオーディオセットに繋いで音出し、おお!古い安価なCDPよりずいぶんとましな音がでてきました。S/Nも良好ですがラジオと出力を合わせているのかCDの出力が小さいのが難。以前改造したポータブルCDPよりかなり良い音。
次はCDラジオの内臓スピーカで音出し、スピーカのエージングが進むとまともな音が出てきます。但しスピーカが小さいので低音が出ない。

パワーアンプICは韓国製で4Ω負荷もOK、まともなスピーカを見つけて交換しようと考えています。

DACは1bit系で音の輪郭がやや雑ですがスペックを見ると
歪率 0.025%、 ダイナミックレンジ 88dB、 S/N比92dB
立派な数値です。
内臓電源から容量の大きな外部電源に切り替えると音が良くなります。
カミサンのCDラジカセと聴き比べましたが改造CDラジオの勝ち、但し低音の伸びは負けますが。


改造CDラジオをカミサンに聴いてもらうと「澄んだ音、私のCDラジカセも改造して欲しい」とのコメント。改造の楽しみが一つ増えた (^^;


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2006.2.1 create t.shiroyama