音飛びCDプレーヤの修理

 

息子が使っているCDPが時々音飛びしています。TEAC・CDP改造で音飛びが直ったので、経験を生かしての修理です。内容はゴクゴク簡単です ^^;

改造は個人の責任で行って下さい、メーカの保証・修理は受けられません。

■CDP概要

私が以前サブ機としていたものです。松下のSL−P70、ハイコンポ用として作られたものでTechnicsブランドとなっています。部品も非磁性体抵抗、松下オーディオ用電解コンデンサ、アルミトップカバーを使用、DACは松下お得意のMASH。
電源はトランスを追加しデジタル/アナログ系に分けました。オプティカル出力は付いているのですが74HC04をバッファとしてデジタル出力も付けました。大分手を加え遊ぶことができました。
最近音飛びが発生しているので今回の修理に至りました。

■修理内容=メカ部にOSコン追加

  

ポータブルCDプレーヤと同じようにメカ部分の裏側に制御基板が付いています。供給電源は+5V、+7.5Vの単一電源です。モータの反転はアナログスイッチで行っているようです。

チップ部品が使われ、PCB(プリント基板)の裏側パターン面は部品で埋まっています。ICはRFアンプ、デジタル信号処理、モータ駆動ICの3個のみ。表側はクリスタル、電解コンデンサ等の部品が見えます。デジタルサーボ式の様で調整個所が全くありません。

TEAC・CDP改造と同様に、RFアンプ、デジタル信号処理ICにOSコンを追加します。OSコンの追加場所は電源パターンを追いました。TEAC・CDPは100μFのOSコンに交換しましたが100μFのOSコンの手持ち無し、10μFがあるのでこれを付けます。既存の電解コンデンサを外し、新しい100uF電解コンデンサ(緑)と10μFのOSコン(紫)を付けます。各コンデンサのリード線が細いのでPCB穴に2本を差し込みます。各々5個交換しました。

■音飛びが直った!

CDPを組み上げ早速音出しです。音飛びすることもなく安定してCDを再生します。デジタルサーボ式CDPはOSコン追加で簡単に直るようです。
モータ駆動ICもOSコンを追加すると良いのですが息子が使うもの、もったいないので止めました。音飛びが再発したら試そうと思います。

■OSコンのご利益

音飛びが直る以外に以下の効用もありました。

 曲の頭出しが早くなる
 音はデジタル臭さが取れ細部の見通しが良くなる(若干の余韻が聞こえる、奥行きが少し出る)

改善内容はTEAC・CDPと同様です。TEAC・CDPと比較すると聞き劣りしますが良くなったのがはっきり分かります。

■追試

試しにOSコンを外しIC(付近)の電解コンデンサを470〜1,000μFに代えてみました。これでも音飛びが直りました。
 

2001/9/15 create t.shiroyama