CDプレーヤのDAC電源再強化

■経緯 

TEAC・VRDS−25x外部電源をパワーアンプ並に作り直し音場が見えるようになりました。またオーディオショップの試聴会に持ち込み、高級機器を凌ぐ音が出ることを確認しました。更に電解コンデンサを増やすと音が変わるのでDAC周りの電源強化を図ることとなりました。

改造は個人の責任で行って下さい、メーカの保証・修理は受けられません。

■デジタルフィルタ周りの電源再強化

各LSIには100μF、各TTL−ICには47〜100μFのOSコンを基板裏に取りつけていますが容量不足の様です。今回は大容量コンデンサを付けて見ることにしました。
●画像左下 : サンプルレート変換(16→20ビット)ICに13,200μF(3,300μFx4個)を足しました。
●画像左上 : デジタルフィルタICに9,900μF(3,300μFx3個)を足しました。先ずはIC足に直接電解コンデンサをハンダ付け。残りは引き出したリード線でコンデンサを接続、引き出したコンデンサを外すと音が変わるのが良く分かります。
●画像右下 : TTL−ICはIC足に470μFをハンダ付け、クロック周りは1,000μFを足しました。
中央に横たわっているコンデンサは±12V系のブスバーに付けている4,700μFの電解コンデンサです。

■音は!

電解コンデンサの容量が大きいので数日間のエージングが必要です。初めは音のエッジが立ちエネルギー感ばかりが強調されますが、暫くするとしなやかさが出てきます。室内楽は目の前で聴くコンサートの様に音の出方〜消え方、楽器の響きが自然です。苦手だった弦楽器も綺麗に聞こえ、録音によっては弦〜弓の擦れる音がスース−と聞こえます。
JAZZ系はエネルギー感が増しているのが良く分かり、サックス、ドラムス等はゾクッとくるものがあります。
ピアノはJAZZよりクラッシックモノがエネルギー感があり鍵盤を強打するとズンと響いてきます。ベーゼンドルファーの特徴でしょうか、響きが豊かです。
音の密度が増し滑らか、しなやか、りきむところが全くありません。

■DAC周りの電源再強化

DAC〜OPアンプ周りの電源用電解コンデンサ16個は100μFのOSコンに交換しています。ここに1,000μFを足してみました。また解像度が上がります、ピアノもチェンバロ同様に鍵盤ノイズがカタカタと聞こえることもあります。一連の電解コンデンサ追加で低域のエネルギー感が増したようです。

■残留ノイズ

テストCDのS/Nチェック用無音トラックを再生しミリバルで残留ノイズを測ると70μV!超ローノイズとなりました、満足満足。

2002/3/10 create t.shiroyama
update 3/16