CDプレーヤのローレベル再生能力

牧原さんよりCDプレーヤのローレベル再生能力のお話を伺いましたが、興味ある内容なので実際に測定を行ないました。

■テストCDの作り方

市販のテストCDを使っても良いのですが、テストCDを作ってみました。
先ずはWaveGene(PC音源)でサイン波1kHzの−60dB、−70dB、−80dB、−90dBの各WAVファイルを作ります。
Wavegene画面/赤丸の「ファイルへ出力」をクリックし保存を行うと、WAVファイルができあがります。
またスピーカの過渡特性を測るトーンバースト波もWaveGeneで作成できるので、CDに焼いておくと便利だと思います。

次にCD作成ツールを使いWAVファイルを「音楽CD作成」でCDに焼きます。画像はCD−RWに添付されているWinCDR・Liteの例です。

■測定要領

CDPの出力は−60dB以下と小さいのでオシロで直接観測できませんが、牧原さんのアドバイスでミリバルを前置アンプとして使いました。
ミリバルのアナログ出力にオシロを繋ぎ、無事に波形観測ができました。

■測定結果
今まで60MHzオシロを使っていましたが、牧原さんより頂いた100MHzオシロを使っての観測です。

 

 

画像は改造したTEAC・VRDS−25xの測定結果です。−90dBはノイズの影響で波形が良く分かりませんが、実際は綺麗に凹凸が見えます。測定は行っていませんが−96dB迄再生できると思います。同様に100Hz、10kHzの測定も行いましたが大差ありませんでした。
サブCDPも測定しましたが−60dBから波形が怪しくなります。サブCDPの音は大雑把で静寂感や透明感が足りません、測定結果と再生音が一致するところがあります。

2003/12/19 create t.shiroyama