好きな音楽

JAZZ系

心を癒すにはモダン、ストレス発散&刺激を求めるならフリーJAZZは最高ッ! 但しフリー系、現代音楽は家族に不評です。(当然ですが...)
フリーJAZZ黎明期は破壊的、実験的要素が強かったのですが、次第に淘汰され知的要素が加味されてきました。
ここには載せていませんが透明で知的なECMレーベルも好きです、ECMでもフリーっぽい演奏が聴けます。
アメリカで名声を博した白い皮膚を持たない演奏家は、自由を求め欧州へ流れて行きました(一部白い皮膚の演奏家も流出しましたが)。平和な日本にいると自由(権利)の大切さが分からなくなります...JAZZも本を読んで背景が見えてくると面白いです。

ZEBRA/JACK DeJOHNETTE 1993
jack de jhonette:synthesizer、lester bowie:trumpet

シマウマの写真家で有名な内藤忠行のビデオ作品『ZEBRA』のために作られたものです。アナログ盤は赤に黒の縞模様(だった?)の強烈なジャケットでした。
デジョネットはシンセも上手い、レスターボゥイのシンプルなトランペットが光ります。
(ボゥイ、デジョネットが大好きです)
Sunday at The Village Vanguard/Bill Evans 1961
bill evans:piano、scotto lafaro:bass、paul motian:drums

アルバム”ワルツ・フォー・デビー”の人気が高のですが、この盤が好きです。ラファロはビクターフェルドマン、ブッカーリトル競演では伸び伸びと演奏していますが、エバンストリオでは控えめです。本を読むとエバンス〜ラファロはギャラでもめていたようです。
何時の頃からかヘレンキーン(女性)がエバンスのプロディューサとなりました、何らかの影響があったかも?

モチアンのドラムスも好きですが殆どリーダーアルバムが無い。
GREATEST HITS/DAVE BROUBECK
dave brubeck:piano、paul desmond:alt sax、eugene wright:bass、joe morello:drums

弱視のドラマー・モレロが好きでCDを買いました、ステッィクワークは最高。ブルーベックのしつこいピアノは少々うんざりですが、ブルーベックが作った曲”ボサノバUSA”が好きです。
忘れ去られたブルーベックですがポップな感じで良いところもあります。
SHEILA/SHEILA JORDAN 1977
sheila jordan:vocal、arild andersen:bass

シーラは数枚のアルバムのみ出しています。アナログ盤同様にCDも入手が困難です。声量はありませんが語るような渋〜い歌は絶品! 何とチャーリーパーカーの時代から歌っています、神様か?
MOOKO(蒙古)/坂田 明 1987
坂田 明:alto sax他、bill laswell:bass、ronald jackson:drums

御存知ヒューマンダイナモ・坂田オジサン、この頃は火を吹く演奏です。但し聞き手も体調が良くないと辛い...燃えます。何曲かスローな曲が入っています、ご本人もお疲れか。

最近は激しい演奏が聞けず残念。昔々の危ない&怖いオジサンの様相が懐かしい。
THE BRIDGE/SONNY ROLLINS 1959
sonny rollins:tener sax、jim hall:guitar、bob cransyaw:bass、ben riley:drums

ピアノレス+ギターはロリンズ好み、2度目の隠匿後のアルバムです。雲隠れで何か得たのか説得力があります、ジムホールのギターも渋い。
AT CARNEGIE HALL/CHARLES MINGUS 1974
charles mingus:bass、george adams:tenor sax、hamiet bluiett:baritone sax、jon faddis:trumpet、john handy:alto&tenor sax、roland kirk:tenor sax、charles mcpherson:alto sax、don pullen:piano、dannie richimond:drums

メンバーが凄い!、編成が大きいとミンガスの破壊的・暴力音楽に磨きがかかります。盲目のローランドカークが2つ楽器をくわえカーク節を唸る、メンバーのソロが続きます。ネッパーのトロンボーンが聞けずチト寂しいです。
ミンガスは他界するまで信念を貫いたように感じます。
SONG X/PAT METHENY 1986
pat metheny:guitar、ornette coleman:alto sax、charie heiden:bass、jack dejohnette:drums、denarod coleman:drums

これも凄いメンバー構成。コールマンのアルトが引っ張ります、懐かしいコールマン節も聴けます、ヘイデンのベースも燃えています。
メッセニーの変幻自在のギター、上手い。(気が付くとメッセニーのCDも貯まりました)
デジョネットはここでもマイペース、太鼓を叩く重い音(ペタッ)に酔います。
FLOWERS FOR ALBERT/DAVID MURRAY 1977
david murray:sax、don pullen:piano、butch morris:bass、stanley crouch:drums

ライナーノートには何も書いてありません。アルバートアイラーに捧げたものでしょうか。ミンガスグループではかしこまっていたピューレンのピアノも崩れて良いです。
マレイのメタルリード風で甘く下手っぽい上手さが何とも良いです。
先日はマレィの新しいCDを買いましたがポップな感じでNGでした。
TWILIGHT DREAMS/LESTER BOWIE’S BRASS FANTASY 1987
lester bowie:trumpetstanton davis:trumpet、rasul siddik:trumpet、malachi thompson:trumpet、steve turre:trombone、frank lacy:french horn、bob stewart:tuba、phillip wilson:drums

アートアンサンブル・オブシカゴ時代のボウィと比べ人間味を感じます。ブラスでも立派にフリーJAZZ(に近い)が楽しめました ^^;
ボウィもスロー〜アップテンポまで変幻自在、上手いです。
ライナーノートはピーターバラカンが書いています。
BYE−YA/STEVE LACY 1996
steve lacy:sopurano sax、jean-jacques avenel:bass、john betsch:drums、irene aebi:vocal

レイシーは昔と同じ様にソプラノサックスでモンクの曲を奏でます。上記レスターボウィと同じくマイルドな感触になりました、大人の味です。
レイシーはセロニアスモンクを師と仰いでいます。
IN THE TRADITION/ANTHONY BRAXTON 1974
anthony braxton:alto sax&bass clarinet、tete montoliu:piano、niels-henning orsted pedersen:bass、albert heath:drums

ブラクストン独特のノリが良い!バスクラもブリブリ吹きまくり、適度に乱れ酔いそうです。ブラクストンは知的なお顔が素適です。

現代音楽

普通のクラッシックも聴くのですが集まったCDは大半が現代音楽。現代音楽は何が良い?やはり刺激です。
ショパンのパトロン・ジョルジュサンドは女性活動家、巨大な手の持ち主リストは楽譜出版業も営む、ショパン〜リストの交遊録...苦痛だった中学時代の音楽の時間も、音楽家の裏話でも話してくれる先生がいたら音楽観が変わったでしょう。音楽の時間が楽しくなったと思います。

現代音楽は輸入盤で殆ど日本語のライナーノートが入っていない。説明文も運が悪いとオーストリア、ドイツ文字...音楽の背景を知りたい! クラッシック本の片隅に現代音楽記事もあるのですが、解説本を入手しないと先へ進みません、困ったものです。

フリーJAZZ、現代音楽CDは地方(長崎)では入手困難ですが、幸いにも中古で時々見つけることができます。この手のCDを誤って買った人は災難で、即売り払うのでしょう、シメシメ ^^;







KRONOS QUARTET

ライヒ、グレッキ、ゴリジョフ...振り返って見るとクロノスカルテットの演奏です。
同じメロディーを繰り返し奏でるライヒ。ライヒのアルバム(線路のジャケット)には何とパットメッセニーのギターソロが入っています。電子楽器を多用するライヒですが少々マンネリ化の感もあります。(影響度は大ですが)

クラッシック、JAZZ、ロックの演奏と無国籍化したクロノスカルテット。変幻自在、音の立ち上がりが良いというのか吹っ切れた感じが好きです。

3番目のCD(NIGHT PRAYERS)は旧ソビエトの現代作品集。ホーミーが聴けます、初めて目にする(耳にする)演奏家が並びます。(有名なのでしょうが)
別のCDではピアソラと一緒に弾いています。

クロノス・メンバーが写真に写っていました。パンクな姿!創造する音楽が良ければ関係ないか...
JOHN CAGE

ピアノの弦にコインを挟んだり、ピアノ胴を叩いたりフリーJAZZのパフォーマンスに似ています。ケージの曲はシンプルで好きです。
SCHOENBERG

シェーンベルグは昔良く聴いていましたが、慣れてくると古典的で刺激が不足気味 ^^;
でも新しい音階を作る、普通の人ではありません。
KARLHEINZ STOCKHAUZEN

ジャケットが面白かったので中身も分からずに買いました。ビブラホン、カウベル、シンバル...フリーJAZZでも流行った打楽器モノです。
フリーJAZZは前へ前へと音を出しますが、このCDは奥へ奥へ吸い込まれそうです。

一時期フリーJAZZと現代音楽が接近し融合か?とも思えましたが、いつのまにか離れていました。現代音楽からフリーJAZZへ走った人もいた様です。
SCHNITTKE

シニトケはモダンな感じが好きです。メロディーラインを残しつつ適度に崩れる。
1曲目には運命の”ジャジャジャジャ〜ン”が聞こえる!!!


2001.8.11 create t.shiroyama