4way化Nautilus804の歪率

Nautilus804の低域強化用Nautilus箱とチャンネルデバイダができあがり、4way化することができました。

20Hz〜20kHzの再生が可能となり、歪の少ない自然な音が出てくるようになりました。

■歪率の測り方

WaveSpectra(FFT)と発振器(歪率0.03%)を使って歪み率を測ってみました。PC音源を発振器として使って良いのですが、FFTとPC音源を同時に実行するとCPU負荷が高くなる影響か歪率が少なく出ます。WaveSpectraはFFTソフトの使い方を参照して下さい。
上図は100Hz信号をSPで再生しマイクで集録、WaveSpectraで見たものです。基本周波数に対し2次、3次〜n次の歪が確認できます。基本周波数に対して2次歪は−40dB(0.01=>1%)となります。WaveSpectraをポーズ或いはストップにして周波数ピークをクリックするとdB値が表示されます。

■4way化Nautilus804の歪率
測定条件は
●マイクはテクニクスの音場測定器用マイク
●SP駆動電圧はNautilus804を基準に約1.4V(0.5W/4Ω)。マルチch化した30PL100ウーハ(8Ω)はNautilus804とバランスが取れるように調整したものです。1W入力すると30〜40Hzの振動で気分が悪くなるので0.5Wとしています、20Hzは音として聞こえず振動を感じます。
●マイク位置は各SPユニットの中央、距離は10cm位。1m位離すと良いのでしょうが部屋の影響で歪率がかなり悪化します。チャンデバ、ネットワークのクロスオーバー周波数付近は高域側SPユニットを測っています。また周波数が上がってくると波長の絡みがあるのか、マイクをSPに寄せると歪率が悪化します。

30PL100ウーハの歪率はメーカのカタログスペックと大凡似通っているので、ソコソコの測定精度を得ることができた様です。30PL100は低歪を謳っているユニットだけにかなりの低歪です。また改造Nautilus804も低歪に仕上がっています。Nautilus804のW帯域の歪が暴れているのはダブルウーハの影響で干渉が出ている様で、マイクを離すと暴れは改善されます。またW〜MIDのクロス付近は両ユニットから音がでるので、これも歪率が暴れているものと思います。
マイク距離で歪率が少し変わりますが、趣味レベルとしては十分な値でしょう。

パソコン付属のマイクでも十分に使えると思いますのでお試し下さい。

2003/5/10 create t.shiroyama