長崎/路面電車まつり

 2002年11月10日(日)長崎市で開催された路面電車まつり(長崎電気軌道)へ出かけてきました。場所は長崎電鉄浦上車庫、昔々鉄道模型(Nゲージ)をやっていたので興味深く電車を眺めてきました。

 

走る電車の博物館と称される長崎の路面電車、日本各地で勤めを終えた古い電車が長崎で活躍しています。金属製車両が殆どですが木製車両も健在です。車両の塗装もマチマチですが趣深いものがあります。

  

車庫の中へ入ると普段はお目にかかれない光景です。台車を外した車両、上から見たパンタグラフ等々。路面電車は長さが短いので小さく見えますが台車はやはり大きい!

道路上の線路は花崗岩の板を敷き詰めています。花崗岩板は再利用されるので車庫の片隅に詰まれていました。角が丸くなり年輪を感じます。

電車、架線部品の販売も行われています。古い信号機は既に売約済みでした。

 

本社建物の中には資料室があり古い運転台、発車合図のベル等があります。発車ベルがチンチンと音がするのでチンチン電車と呼ばれていました。昔々の記憶ですが路面電車に乗ると後部にいる車掌さんが乗客が乗ったことを確認した後、ベルの紐を引っ張りチンチンと音を出していました。

長崎市内を走る路面電車。大切な市民の足ですが春、秋の観光シーズンは観光客で満員。混んだ道路をスイスイと走り抜けて行きます。ここで紹介した古い電車は今でも現役で走っています。沿線、車庫の前では路面電車マニアがカメラ撮影する風景も見かけます。運賃は定額100円!(2002年11月現在)、観光客向けに1日乗り放題の便利な乗車券もあり、長崎市内の観光スポットは殆ど電車を利用して見ることができます。

2002/11/16 t.shiroyama