パソコンCD-RWの改造評価

改造CD-RWで音楽CDを焼いたコピー盤の音を、数名の方に評価をお願いしました。原盤は音楽ジャンルの片寄りが無い様にJAZZ、クラッシック、ポップス等と広く浅く用意しました。以下はメールで頂いた内容を支障の無い範囲で掲載させて頂きました。

■改造Ver.8〜10
CD−RWの外付けLCフィルタの電解コンデンサ総計14万μF、CD−RW基板上に1万μF載せました。解像度は上がりましたが和太鼓の音像が小さくなりました。全体的にややヒステリックな音です。
●TMさん評
@その1
1.XXでのチェンバロ演奏のコピーCDは殆どマスターDATと音が変わりません。気持ち薄味かとは感じますが、殆ど同じです。久しぶりにこの演奏を聞くといかに市販のチェンバロの音が偽物だと思います。
2.XX(JAZZボーカル)のデモCDはコピーはエネルギー感が少なく、生のXXさんの声質と異なり軽くなります。その代わり微妙な演奏のニュアンスが判ります。
3.常滑の太鼓は明らかに声・楽器の音が軽くなって演奏の雰囲気が異なります。太鼓の打った瞬間のDC間が有りません。
超低域の入った当方の録音した音は殆ど変化しませんが、普通に録音したCDの音は50Hz以下のエネルギーが減少した感じがします。
Aその2
お送りいただいた**(JAZZボーカルライブ)のCDを聞いてみました。DATのマスターより少しエネルギー感は薄くなりますが、**のボーカルは殆ど変わりませんしピアノの音色も変わってはおりません。それより音のカブリ感が減少して細部がくっきり聴こえます。

●西原さん評西原さんホームページはこちら
> ・**さん(JAZZボーカル)ライブ、エバンス、ブルーベック物
> ・エバンス、ブルーベックは西原さんCD−RWとの比較もお願いできませんか?
> ・ブルーベックのライブ録音は霞んだホールトーンが消えてしまいました。但し拍手など生っぽいです。
今、ブルーベックを聴いています。何処をどうしたのですか?今までのコピーとは別物に聞こえますよ!!。(すごい)
私のコピーと比べると遙かにHiFiです。不思議な事に年代を経た録音に聞こえません。また、ホールトーンは消えずにはっきりと聞こえますよ。(但し、残響時間は思ったより短くなりました) ベースもより鮮明に胴の共鳴音が聞こえます。ピアノについては、古い録音特有のバタツキが無くなりましたね。びっくりです。ドラムスについても明らかにレンジが広がりました。この仕上がりだと試聴用にも使えそうです。
明日以降、残りをじっくり聴いてみます。

●MKさん評
ルネッサンス合唱のCDは奥行きが感じられる音になりました。途中歪みっぽい音を感じるところが有ったのですがそれが有りません。豊かなハーモニーを聴けます。感動する音に近づきました。何が違うのでしょうか。非常に不思議です。
スメタナのベートーベンの録音は近接でデッドなところで録っているようですね。近くで聞く楽器の音がします。只、今ではDATでももっと滑らかな音をとれますから当時はまだ技術が進んでいなかったのかもしれません。ですので荒い音に感じます。
美空ひばりがいいですね。また明日聞いてみます。

■改造Ver.15
CD−RWの外付けLCフィルタの電解コンデンサ総計20万μF、CD−RW基板上には2万μF載せました。

●西原さん評
全帯域にわたりクリアーになった。特に、音が出てから次の音が出てくるまでのレスポンスが良くなったせいか、独特の詰まった(突っ張った感じの延びきらない)感じがなくなり、従来スポイルされていた音楽成分が聞こえるようになった。これにより、楽器・声の表情が増すと共にライブ録音等では間接成分(ホールの余韻)が明瞭になった。
特にピアノ等は反射板からの共鳴音がよりリアルに聞こえるようになった。また、dsにおいては再生の難しいブラッシュワークが明瞭になり、ベースの低音階の中でも明瞭にスネアが分離して聞こえる。Voについては、喉の震えが明瞭になり、極めて自然である。管楽器は、ミュートの鋭い再生も十分力があり、同時に演奏されている他の楽器も潰されることなく明瞭である。

上記、旨く表現できませんが、恐るべき飛び道具です。
●MKさん評
今晩少し時間がとれましたのでアレグリのミサ曲だけですが聞いてみました。オリジナルは比較すると混濁している様に感じる。V10では解像度が上がりクリヤーに聞こえる。現実感が増す。古い録音なので音楽が始まる時にマスターテープのヒス音が聞こえるが、オリジナルでは判らない。音質はエッジがたった感じ。V15では滑らかさが出てややおとなしい感じか。自然な感じはこれが一番。
演奏する人にはV10が好まれるかもしれません。

■改造Ver.18
CD−RWの外付けLCフィルタの電解コンデンサ総計20万μF、CD−RW基板上に4万μF載せました。スピンドル駆動ICに8千μF奮発するとヒステリックさが改善され、更に解像度が上がっています。録音スタジオ/ホールのエコーは、スーッと消えるものとフラッターエコーとして聞こえるものとの2種類が分かる様になりました。但しデジタル録音のビット数が少ないためか荒れた音です。ホールの暗騒音も粒立ちが分かります。
スピンドル系の電解コンデンサ奮発は予想以上の変化があったので、据置CDP(TEAC−VRDS−25x)のスピンドル系±12Vに3,300μFを計4個追加し解像度が上がりました。

2003/2/13 t.shiroyama