高一ラジオ(1球式チューナ)

球ラジオ用のエアバリコン、コイルがあるので球ラジオを作ってみました。

■構成

音が良いと言われている高一ラジオ(チューナ)とし、アンプとスピーカは別途製作とします。

 回路図

■部品

連エアバリコン(430PFx2)、2本組コイ
遠州雅庵さんから頂いたものです。エアバリコンは松下、コイルはトリオ製で今や貴重品となってしまいました。
高一用2本組コイルはミズホ通信で入手可能です。エアバリコン(340PFx2)はネット上で探すことができるかも知れません。
真空管
ローノイズを狙い6267(松下)を使用。6AU6、6BD6、6CB6、6AK5など使える球は多数あります。球によってはシールドケースが必要です。
電源トランス +B電源には東栄変成器の100V/100V・5VAの小さな物、ヒータトランスは手持ち品を使います。
シャーシ リードのW13xD20xH6cmの小さなもの。フロントパネルは2oアルミパネル端材を使いました。
小物部品 手持ち部品で済ませました。470μF/250Vはジャンク品です。

■製作

  

球ラジオは古典的、或いは通信機風な概観が多いのですがモダンな感じに作りました。
コイル2個はセオリー通りに直角に配置、アースはベタアースとし他は普通のアンプを作る要領で組み上げました。部品数が少ないので配線も簡単です。6267のカソード抵抗は様子を見て調整したいと思います。

■結果

部屋は電波が入り難いのですが1〜2mのアンテナを繋ぐとソコソコ受信できました。流石にお宝の6267球(松下)はノイズが少ないようです。以前2連ポリバリコンで同様のラジオを作った時は、バリコン間のシールドが無く感度が上がるとピーピー発信していました。今回は発信も無く無事に音が出ました。
フロントパネルはレタリングを入れていないので間が抜けた顔です、後でレタリングを入れ、木製カバーを被せたいと考えています。
次はラジオ(チューナ)を接続する球アンプ、スピーカの製作です。

2001/8/23 t.shiroyama