ジャンクチューナの再生2

前回はリサイクルショップでアナログチューナを購入しましたが、今回はデジタルシンセ式チューナを購入。85年製で動作保証無しのジャンク品〜横幅34cm、喫茶店で飲むコーヒー一杯の値段です。

■動作確認
FMが上手く同調せずIFT、半固定ボリュームを調整し無事に安定して受信ができました。AMはリード線で数ターン(直径20cm位)のコイルを作りAMアンテナ端子へ接続、これも無事に音が出ました。前回のアナログチューナと比べ感度良好、FMの歪〜ノイズも少なく良好です。アナログ式と比べデジタルシンセ式チューナは使い勝手良好です。

■クリーンアップ
バラバラに分解し洗剤+水洗い。シャーシ、トップカバーも洗いました。フロントパネルは汚れが落ちず、細目のコンバウンドで軽く磨き綺麗になりました。

■改造の進め方
CDP改造で電源の重要性が分かったので、電源用電解コンデンサの容量を増やすことにしました。チューナ内部を見ると悲しい位に小容量の電解コンデンサばかりです。

■改造内容

 

電源整流後 : 1,000μF => 4,700μFに増強
FMフロントエンド : 1,000μF追加、デカップリング回路の代わりに3端子レギュレータ追加
FM中間周波増幅 : ICが2個あるので470〜1,000μF追加、デカップリング回路の代わりに3端子レギュレータ追加 (左画像赤枠)
MPX回路 : 1,000μF => 2,200μFに増強、デカップリング回路の代わりに3端子レギュレータ追加(右画像青枠が2,200μF、赤枠は3端子レギュレータ)
MPX出力デカップリング : 10μF => 100μF
ロジックCPU : 2,200μF => 3,300μF

他にもコンデンサを増やし総計10,000μF程増やしました。

■結果
改造前の薄い音から一変してエネルギー感が出てきます、音も明快〜明瞭で解像度が上がった感じを受けます。低域が伸び締まった音が出ました。
FMフロントエンドに電解コンデンサを足すと、受信状態が悪い時の安定度が増します。
MPX周りはフイルム〜オーディオ用電解コンデンサに変えてみましたが激変はありませんでした。整流後を1〜2万μF位に増やすと更に良くなりそうです。
以前改造したアナログチューナとを聴くと寂しい音です、電源の重要性を痛感しています。

■更にコンデンサ追加
電源整流後を 1,000μF => 4,700μF => 12,000μF、定電圧出力後を 1,000μF => 4,700μFに増強。
音の厚み〜しなやかさが出てきました、これでNHK・FMも気持ち良く聴くことができます。

2001/5/3 create t.shiroyama
update 5/4