|
さて皆さん、こんにちは。 お元気でお過ごしでしょうか? え?余計なお世話だ話をさっさと進めろってですか? ははあ、ごもっとも。 ええ、この話を進める前に、少しばかり説明をしなくてはいけないのですが、なぜこれを書き始めたかと言いますとですね。 丁度今、年末で、あと二日で初春を迎えるときだったのですよ。 そこで、ひとしきりやることを済ませて、やることがなくなり、仕方ないので、やることを探したのですが、やはり、やることがみつからず、それでもあきらめずに、やることを考えた末に思いついたんです。 とまあ、そういうわけでして、これからお付き合いいただくわけですが。 え?どういうわけだかわかんねえぞぉってですかあ? やることがねえってこたあよ、要するに暇だったってこったあろ! 始めっからそういやいいんだよってですかあ? ははあ、それもごもっとも。 それにやることやることってうるせえよてめ! やることって言葉はな、一回使えばいいんだよ。 おめえの文章には、やることがなくなって、やることを探して、みつからなくて、それでもやることを探したけど、どうしてもだめで、それでもあきらめきれずに再度やることを探し回って、やることがやることをやることして、やることにやることもやることはやることなんだよおおぉ!! ははあ、そこまで言われると、なんと言って感謝の意を表していいか? ほめてんじゃねえんだよてめ! さてでは、内容へと進みます。 こらああ!無視すんなぁ この浜辺は、砂浜だけど、外海だから波が荒くて、波打ち際までは危険で近づけないんだよなあ。 でもここへ来ると落ち着くんだあ。 いつものことだけど、どうも視界がぼんやりするなあ。 おいてめ、そんな近視の目で、しかも、めがねもコンタクトもつけないで大丈夫なのかあ? 口の悪い解説者だなあ。 もちょっと丁寧に描写してくれよ。 仮にも僕は主人公なんだぞ。 うっせえなも、さっさとストーリーを勧めろよ。 まだそんな言葉遣いするんなら僕はこの役から下りる。 わあったわあった、丁寧に描写すりゃいいんだろ。 この僕と名乗るお坊ちゃまは、波打ち際まで行けない非常な臆病者で、しかも、私の文学的な描写が気に入らず、作者を通してたらたら文句を言う主人公でした。 これでいいか? あのなあ、どこまでひねくれてるんだよ。 もういいや、勝手に描写してくれったく。 海はどこまでも青く、砂浜は真っ白なサンゴ礁といった常夏の島を思わせるところとは間違っても見間違えないごみだらけの汚い砂浜に一人たたずむ主人公でした。 あのさあ、汚いのは認めるけどね、もちっとましな描写してよ。 それにしてもやっぱり汚いよなあ。 でもここが一番僕は好きなんだ。 しかし、お世辞にもきれいなとはいえない砂浜だけど、子供のころはここでよく遊んだんだ。 と言いながら主人公の僕と名乗る彼はその汚い砂浜を歩き始めた。 解説者の私を半ば無視して、思い出に浸りながら歩いていくと? うわああぁああぁああぁ?どさっ?!! というけたたましくもあり大げさでもある情けない声を発しながら、彼は、私であるところの解説者の目の前からその情けない姿を消したのである。 おおおーおぉおぉい!!僕が目の前から消えたからって、情けないを連発して勝手な描写をするなよおおおぉぉおぉー!! と情けない声を出しながら、主人公は、解説者の私に助けを求めるのであった。 また勝手なことを書く!誰も助けてなんて言ってないよ。 解説者は、きちんと状況を描写しないとだめでしょ。 そう言いながらすなだらけの頭をもたげて、今、落っこちた落とし穴から這い上がってくる主人公の顔は、解説者の私を恨めしそうににらむのでした。 さてここで疑問がわくのですが、なぜ彼は、落とし穴に落ちたのでしょうか? そこで、手っ取り早く主人公であるところの彼に聞いてみたいと思います。 なんで僕が説明するんだよ? まあまあ、そこは一つ、我慢のしどころということで、説明、よろしくう。 よく分からない理屈だなあ、ぶつぶつ。 でもまあ、仕方ないか、こんな解説者に描写を頼んだのが間違いの始まりなんだからな。 よっ物分りがいいねえ、やんややんや。 うるさいなも、僕が説明すりゃいいんだろったく。 ここは僕が十歳までいたところで、この海は、言うまでもなくそのころによく遊びまわっていたところなんだ。 で、今、落ちた落とし穴は、そのころに作ったものなんだ。 僕は、大人になったそのころの子供で、このアホ解説者と一緒に、当時の思い出話を面白おかしく書いていこうってことなんだ。 なるほどねえ、そういうわけだったのかあ、アホ解説者と一緒にねえふむふむ? え?アホ解説者ってえのは、俺のことか? 他に誰がいるの? しゃあねえなあも、ここはおとなしく認めるとしてよ、説明の続きをさっさとやれよな!! その言葉遣いなんとかならないのかなあ? うっせえ!! でも我ながら間抜けだな、自分で掘った落とし穴に自分で嵌るんだからな。 一日中砂浜で遊んで、家に帰ってから母によく怒られたっけ。 この子はなんでこんなに間抜けなんでしょってか? そんなこと言うわけないでしょったく。 砂だらけなんだから玄関から入らないで、裏に回ってお風呂場で砂を払ってからにしなさいってね。 そうそうこの浜辺では、お盆になると花火大会もやってたんだよなあ。 その花火を大口開けて、間抜け面を仰いで見てたんだろ?鼻かなんかたらしながらよ。 そんなわけないでしょ。 今日はこの辺で終わろうか、なんか疲れてきたぜ、アホの主人公と付き合うのはよ。 それはこっちのせりふです。 と仲むつまじい二人は夕日に背を向けて家路に着くのでした。 仲がいいのかな?これでも? ところでよぉ、芋畑の名前の由来はなんなんだ? あ、忘れてた!! 疲れてるんでその話は次へ回そうよ。 だそうです皆さん、ここは素直に観念したほうがよさそうですので、主人公の言うとおりにしましょう。 さよならあああぁ。 |