プロピレングリコールは工業用の不凍液としても利用されています。 不凍液、
薬の溶剤(栄養ドリンクにも含有)、日用品(シャンプー、歯磨き粉、赤ちゃんのお尻拭き等)の保湿剤、使用目的は違いますがみな同じプロピレングリコールです。

注射剤,内用剤などの溶解補助剤として広く用いられるほか,水溶性軟膏の基材や化粧品,食品の添加剤としても利用される.腸管から容易に吸収されるが,経皮吸収は微量である.アルコールと同様中枢神経抑制作用があるが代謝と排泄は緩徐である.  南山堂医学大辞典(代謝と排泄は緩徐=粘膜、皮膚からも吸収され、なかなか体外へ出て行かない)

内容:医療用製剤の溶媒としてプロピレングリコールを使用した際、
    幼児で痙攣、全身性の毒性、浸透圧異常による障害などがみられた

Central nervous system toxicity associated with ingestion of propylene glycol.
プロピレングリコール摂取が中枢神経系におよぼす毒性
J Pediatrics Vol.93 pp 515-516 1987

Propylene glycol: A potentially toxic vehicle in liquid dosage form

プロピレングリコール:液状薬の溶媒として存在する潜在的な毒性
J Pediatrics Vol.77 pp 877-878 1970

プロピレングリコールについて

A case of propylene glycol toxic reaction associated with etomidate infusion.

静脈麻酔注入と関連したプロピレングリコール中毒反応のケース
J Anal Toxicol Vol.9 pp 40-42 1985
内容:医療用製剤の溶媒としてプロピレングリコールを使用した際、
成人で中枢神経への影響がみられた症例が報告されている。

Recognition, Treatment, and Prevention of Propylene Glycol Toxicity

プロピレングリコールの毒性の認識、処置と予防

Semin Dial. 2007 May-Jun;20(3):217-9

内容:プロピレングリコールの毒性は腎不全と肝臓機能障害の危険性を上げます。