○台風等被災・学校海岸付近(平成3年)
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平成3年(1991年)の台風19号により、学校海岸付近の護岸(左写真の赤丸の部分)が崩壊し、学校校舎下やグラウンドの土砂が波に削り取られて海と化したことがあります。
kakitaさんが同時期に撮影された写真に、
土砂流失時の学校グラウンドにてプールの姿が写っている写真がありますが、校舎の基礎が半分以上露出してグランドも半分ぐらいが削り取られているようです。校舎は、よくぞ、持ち堪えていると思います。
ちなみに、端島を研究なされていた方からは、「H3年9月27日の大型台風19号で学校横をはじめ、昭和館横、31号前、南部プール付近の護岸が崩壊して翌年H4年始めに修復工事がなされました。」のお話を伺ったことがありますが、かなりの規模の台風だったようです。
なお、海と化した部分は埋め立てが実施されましたが、埋め立てが部分的だったのか、それともその後の海水による浸食の影響か、学校校舎の下には大きな穴があって建物の基礎が露出し校舎の倒壊が危惧されていたところですが、2018年に補修工事が実施されました。
以下に、工事施工業者様からご提供をいただきました工事関連写真を掲載させていただきますが、元島民の方など一安心というところではないでしょうか。
《 工事中その1 》 < 長興産業株式会社 提供写真 > 学校グラウンド横には大きな台船が停泊しています。時化の日などもあって大変な工事だったものと思われます。
《 工事中その2 》 < 長興産業株式会社 提供写真 > グラウンド上は工事車両や工事機材で埋め尽くされていますが、世界遺産を傷つけぬようグラウンドに鉄板を敷いての作業です。
《 完成その1 》 < 長興産業株式会社 提供写真 > 工事完成後の写真です。白い部分が補修箇所です。
《 完成その2 》 < 長興産業株式会社 提供写真 > 白い部分の補修箇所は護岸近くばかりではなく、校舎中央の出入口付近にもあり、補修箇所の長さに驚かされます。
なお、余談ですが、昔、バックネットがあった付近は緑で覆われ、学校校舎7階の屋根の崩壊が痛々しいです。
《 完成その3 》 < 長興産業株式会社 提供写真 > 学校グラウンドとは反対側ですが、体育館付近まで白い補修箇所が見えています。
また、以前の工事となりますが、護岸の外側には消波ブロックが置かれ、人が住んでいた頃の学校海岸とは様変わりをしています。
《 完成その4 》 < 長興産業株式会社 提供写真 > 大きな穴もなくなってしっかりした地盤ができています。