釈迦院・五家荘(2011.7.24-25)

鹿肉のカルパッチョ。

イノシシと地鶏の串焼き。
このほか、ヤマメの塩焼きも出てきた。
豪華な夕食だ。

サンショウ、雪ノ下、ショウガ、オクラの天ぷら。
どれも美味。

手打ちのザルソバが出てきた。
これも、ものすごく美味しかった。

どの料理も、それだけを食べに来たいと思うくらい美味だった。

また、料理と同じくらい、宿の主人の話も興味深く良かった。

鹿の害がすごくて、山が枯れているとのこと。
五木は、鹿ではなく猿の害がひどいらしい。

また、どの家でも猟犬を飼っているそうだが、これが怖い。
猪などを仕留める際は、集団で襲うそうだ。
集団で襲うのが癖になっていて、仲間内でも襲うことがあるらしい。
人間を襲うこともあるとのこと。

角が生えた鹿は凶暴で、猟犬を突き殺すこともあるらしい。
宿の主人も鹿に襲われて、格闘したそうだ。

マンガ「流れ星銀河」や東北のマタギのような話だ。
貴重な話を聞くことが出来た。
これこそ、五家荘の民宿に泊まる醍醐味であろう。

2日目。
朝食を食べる部屋に、西郷さんの肖像画が飾られていた。

朝食も豪華。
しかも美味。
つい、食べ過ぎてしまった。

客室前の廊下。
ごみ一つ落ちていない。
綺麗な宿だ。

平家荘の見取り図。
絵が可愛い。

こういう秘境の地で、最高のおもてなしを受けることが出来た。
このおもてなしを受けるためなら、誰もが来たいだろうなぁと思う。
女性に大受けしそうな感じもするが、道が狭いのがネック。
道が広くなれば、自然が破壊されるし、難しいところ。

人あるところに人なし、人なきところに人あり。
まさに、そんな感じがした。

宿の主人は、一度五家荘を離れて、初めて五家荘の紅葉の素晴らしさに気付いたという。
外からの視点が大事だということだろう。
今まで泊まったところで、一番印象が良い施設であった。

平家荘を後にして、梅の木轟公園へ。

平成元年に建設された吊り橋。
橋長116m、高さ55m。

吊り橋とはいえ、非常にしっかりした造り。

意外と高さを感じることなく、恐怖心もなかった。
もともと吊り橋は、あまり怖くない。

梅の木轟の滝へ進む。
木製の吊り橋が現れた。
さっきの吊り橋より、こっちの木製の吊り橋の方が怖い。

すごい勢いで水が流れている。

上の方に滝があるようだ。

この坂は、ちょっときつかった。

ここで疲れたのが、後で車に酔った原因となる。

梅の木轟の滝。

落差38m。
高さは大したことないが、間近で見られるので、迫力がすごい。

渓谷美が美しい。
気持ちが良い。

昇竜の滝、梅が枝の滝があるそうだが、どれか分からなかった。

ここで、何とカメラが壊れてしまった。
以降、携帯電話のカメラで撮影。
ショック・・・

梅の木轟公園吊り橋から下を覗く。
高すぎて、よく分からない。

風が強いときは、怖いだろうな・・・

支柱がないPC吊床版橋としては、日本最長だそうだ。

どうやって作ったのだろう・・・
素朴な疑問である。

紅葉の時期は、すごく綺麗だろう。
その時期は、狭い道が渋滞するというから大変だ。
一方通行になるので、離合の心配はないが・・・

場所が変わって、樅木の吊り橋へ。

以前は、かずら橋だったそうだ。
今は、地元の杉や栗の木を使っている。

見下ろすと、下にも吊り橋があった。

いま通っている上の橋は、あやとり橋。
橋長72m、高さ35m。

今から渡る下の橋は、しゃくなげ橋。
橋長59m、高さ17m。

あやとり橋を見る。
こうやって下から見ると、すごく高いのが分かる。

それにしても川の水が澄んでいて、すごく綺麗だ。

ここの吊り橋は、足元が空いている。
しかし、全く怖くない。

とても楽しい吊り橋であった。

かずら橋だった頃は、怖かっただろうな・・・

この吊り橋は、五家荘を代表する風景として、ポスター等に使われている。

五家荘を巡る旅も、ここで最後。
総じて、ここでしか味わうことが出来ない、貴重な旅であった。

朝食を食べ過ぎて、梅の木轟の滝で疲れたこともあり、具合が悪くなってきた。
2日目もちゃんと酔い止めを飲んでいたのに、効かない・・・

集落の形状が美しい「岩奥」地区。
行ったことはないが、韓国の安東河回村を思い出した。

この頃は、もう車酔いでダウン。
後は、後部座席で寝たまんまになってしまった・・・

五家荘は、菅原道真、平家の落人伝説が残り、恋物語もある。
伝統的な踊りや風習、素敵な民宿、美しい自然もある。
これは、外国人には、ものすごく受けが良いと思う。
アレックス・カー辺りが好みそうな感じがする。

足らない点と言えば、人の営み。
農業、林業などの産業が、もっと見えてくれば、良いかもしれない。
人の生活が見えてくれば、魅力を増すのではなかろうか。

あと10年したら、どうなっているだろうか・・・
このまま消えてしまっては、あまりにもったいない。
みんな、今のうちに行っておくべきだと思う。

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