オーディオシステム
我が家で使用している機器を紹介します。何れも牧原さんよりご教示頂き改造を行なったものです。
画像上よりSatriアンプ2号機(Nautilus804のMID/HI駆動)、CDP外部電源、Satriアンプ1号機(Nautilus804のLOW駆動)、CDP、チャンネルデバイダ(SP・4Way化用)と並んでいます。最下段はNautilus箱駆動用のYAAMHA AX-1200。
ラックはTAOC、Nautilus804のSP台もTAOCのブックシェルフ用の上部を取り払って使っています。ラック単体で50kg、CDPやアンプを含めると120kg、SP含めると260kg位か?床は補強していますが。
SP背面は布を下げ音の定位向上を図りました。
部屋の影響で低域がやや暴れていますが20Hz〜20Kzまで概ねフラットです。
■CDP
TEAC VRDS−25xを改造したものです。メカ/DAC用に外部電源を設け総計300VAの電源トランス4個を組み込んでいます。CDP本体も各ICにOSコン、電解コンデンサを追加しました。外部電源とCDPの電解コンデンサ総計は100万μFを超えています。解像度/エネルギー感/低域の延びなど市販品では得がたい音を聴かせてくれます。メカ/DAC部分は両方とも高精度クロックに交換しました。
■チャンネルデバイダ
Nautilus804のワイドレンジ化のために作りました。150Hz以上をNautilus804、150Hz以下を自作したNautilus箱で受け持ちます。Nautilus箱は密閉で低域がダラ下がり、ローブーストを行ない20Hzまで再生可能です。
■アンプ
Nautilus804バイアンプ駆動はSatriアンプを使っています。Nautilus箱駆動はとりあえずメーカー製アンプを使っていますが、新規製作を計画中です。
■スピーカ
B&WのNautilus804を改造しました。改造内容はネットワークを−18dB/octから−12dB/octに変更し、各ユニットともfo/高域インピーダンス補正回路を追加しています。穏やかな音が一変し高解像度の音が出る様になりました。箱側面〜背面は曲面、MID/TWはフローティングされ音を濁す要素を徹底的に排しており、歪感が大変少なくCDP/アンプの音をストレートに出します、またハイスピードでもあります。箱はバスレフタイプですが、音の濁りを避けるためバスレフポートにスポンジを詰め密閉箱としています。
150Hz以下は自作したNautirus箱(密閉)を使っています。バッフル面の反射で音像が大きくなるのでスポンジを貼りました。
■総合評
チャンデバとNautilus箱を組み込み20Hz〜20kHzの再生が可能となりました。低域増強で迫力が増すと思っていましたが、オーディオ的な迫力は全くありません。質感、定位、空間表現が各段に向上し大変静かでアンプのパワーを物凄く食います。楽器から3〜4mの距離で聴くことが出きる様小ホールコンサートへ通っていますが、CD録音はマイクが楽器に近いのでコンサート以上に細かな音が聞こえます。また響き豊かな録音スタジオや教会、ホールを自宅に持ち込んだ鳴りです、音楽的感動が湧き上がってきます。
●2004.8.15
弟よりYAMAHAのプリメインアンプAX-1200を譲り受ける、スペックは以下の通り。
・定格出力(20Hz〜20kHz) 185W+185W(6Ω、歪0.003%)
・ダイナミックパワー 460W+460W(2Ω)
・消費電力 260W、 寸法 幅473×高さ171×奥行448mm、 重量 20kg
チャンデバで150Hz以下を分けNautilus箱+30PL100ウーハーで鳴らしていますが、駆動アンプをV社からYAMAHAに交換しました。
超低域がグーンと伸びスピーカの制動力もかなりのもの、システム全体の解像度が上がりエコーが綺麗に分離します。昨年訪れたK様(長崎特派員)宅のウーハーアンプを持ち込みアンプに変えたときと同じ変化です。楽器とマイクの距離感や録音場所の環境が分かり易くなりました。
チェンバロの床を伝わるゴソゴソ音が明快、JAZZビルエバンストリオ/ワルツフォーデビーの「SOME
OTHER TIME」は冒頭の地下鉄の音がゴゴゴーと分かります。ボンツキ気味だったラファロのベースも、左右の手の擦れる音が分かりマイク〜ベース距離はやや離れ気味でしょうか。JAZZセロニアスモンク/モンクスドリームの「MONKS
DREAM」は楽器と非同期の超低域が大きなレベルで入って気分が悪くなります。「BRIGHT
MISSISSIPPI」では冒頭でモンクが足で拍子をとる音が聞こえます。またエコー音が単調なので電気的なエコーを使っている様です。クラシックの教会録音は中〜高域中心の響きが美しい!好んで教会録音する理由が分かります。ホール録音は漂う空気感がありますが重苦しさが先行する録音が多いです。
YAMAHAの中級アンプですが立派なアンプです、プリメインが分離できるので入力ボリュームを追加しメインアンプとして使う予定です。更に電源強化も考えています。
超低域から高域のスピード感が揃いました。雷や花火、和太鼓がリアルです。我が家でのAX-1200のエージングも進みラックに収める、心をくすぐる弦楽器の倍音が出てきました。古楽器は泣きが入りそうな響きです。
●2004.7.27
友人来訪、コーラスが上手くハモルと音が一つに纏まる、ホール録音のエコーが楽器と分離して聴こえるので驚いた様子、チェンバロの音に興味を持ったようでした。持参ロックCDの大半は音が悪い、通常の再生装置では違いが分からないとの事。
●2004.7.19
プロの演奏家来訪、ヴァイオリンの弓の動かし始めと終りにコキコキと聞こえるCDを聴いて頂きましたが、これが正しい演奏法との事。コキコキ音は楽器の近くでないと分からないとのことでした。
●2004.6.5
改造CDP、改造アンプを担ぎK様(長崎特派員)宅を訪問。SPはJBL4343(密閉)+エレボイMIDホーンの5chマルチで鳴らされています。持参CDPを繋ぐと中域の癖が取れ、W駆動用アンプ(大きなメーカー製モノアンプx2)を持参改造アンプに変えると低域のボンツキが取れ5chのSPが大分纏まってきました、またWのスピード感が出てシステム全体を置き換えた様な音に変わりました、低域は全帯域に影響を及ぼします。この変化にM様は驚かれていました。SPは超低域が出る筈ですが、プリ〜チャンデバの影響か超低域が切れています。
●2004.5.29
改造Nautilus804をバイアンプで駆動していますが、SPの受け持ち再生帯域を外れるとインピーダンスが上昇します。バイアンプ負荷がどの周波数帯域でも一定になるようインピーダンス補正回路を組み込みました。予想通り歪が減り、僅かな時間を経てエコーが聞こえてきます。性能を評価すると モノアンプ→バイアンプ→バイアンプ+インピーダンス補正 の順に良くなります。バイアンプも負荷側インピ補正でマルチchに似た音の抜けとなりました。
●2004.5.22
ホームページを見て興味を持たれたK様(長崎特派員)の来訪あり、この方はJBL4343+エレボイホーンの5wayマルチchにトライ中との事。音楽に聴き入ってしまうとの評を頂きました。またダイレクトラジエターSPからJAZZのドラムスやサックス等が良く鳴るので驚かれていました。
●2004.5.16
改造CDP、改造アンプを担ぎM様宅を訪問、立派な機器が並んでいます。SPはALTEC・416+大型バスレフ箱、オンケンMID、オンケンTWですが鳴りがイマイチです。持ち込み機材で鳴らすと低域端が伸び高密度で明快、スピード感のある音が出てきました。ALTECの反応の良さ、MID〜TWの歪感の少なさが印象に残ります。クリーン電源(AC200V→100Vステップダウントランス)をお使いでかなりの効果があったとの事。持ち込み機材を壁コンセントとクリーン電源に繋ぎ変え比較試聴。3回程繋ぎ変えてクリーン電源が少し明瞭感があることが分かる、持ち込んだ強力電源機材にはあまり効果がありませんでした。
●2004.5.4
オーディオショップの紹介でM様の来訪あり。ご自宅には立派な機器をお持ちの方ですが、我が家の音を静かに聴いておられました。
●2004.4.17
CDP改造が進むとNautilus804からカミソリ的な切れが無くなりました。ロビーコンサートの最前列位の聞え方に似ています。少しメリハリが欲しくなりMID・TWの高域インピーダンス補正やNW定数を少し変えましたが芳しくなく、元に戻しました。(メリハリは出ましたがやや騒がしくバランスが悪い) ネットワーク定数の微調整で更に木目細かになった様です。
●2003.10.xx
Nautilus804をバイアンプ駆動し歪低減/透明感/音場が向上しました、響きの良い録音スタジオやホールをそのまま持ち込んだ音を再生します。プロの演奏家の方に聴いて頂きましたが、ハーモニーが出るとの評。上手い演奏家のピアノやチェンバロのCDを聴くと、確かに和音弦が1本に聞えます。
●2003.5.xx
相次いでお客様が来訪。音出しで何れの方もスピーカの前で固まっていました。
●2003.4.29
Nautilus箱+チャンデバができあがり20Hz〜20Kzの再生が可能となりました。以下は我が家を訪問された方のコメントです。
聞く前は重低音一杯のドスの利いた音に変身ではと思っておりましたが、一聴「とても静かで自然」と言うのが印象です。見通しの良い、定位のはっきりした実体感の有る音でした。以前の音は、「本当にいい音」と言う印象でしたが実体に迫り、音に注意が向かなくなり音楽を聴いてしまいます。
家に帰り音を出してみると、「ああ、歪みが一杯」そうxx宅の音は低歪み、ハイスピード、ワイドレンジながら実際の音に極めて近い自然な音なのでした。
「低音が良くなると高音の質を変える」と言われる事を実感した一日でした。
xxさん、お疲れさまでした。長い苦労が報われましたね。
●2003.3.9
CDPのスピンドル駆動ICを22,000μFx2個に増強、教会/ホール録音はエコーが長めに聞こえる様になりました。教会録音は中域中心のエコーで、チャペルで聴いたコンサートの雰囲気に似ています。更に今迄聞こえなかった音も出てきます、響き豊かです。初期のPCM録音は電気系のノイズと思われるプチッという音が出てきました。アナログ/デジタル録音録音とも暗騒音やブーンというハム音が目立つCDもあります。バッハのチェンバロ協奏曲で2〜4台のチェンバロが演奏されていますが、カタカタいうメカ音がチェンバロによって異なるのも分かります。
ジッタの影響?とはいえデジタル系でも良く音が変わる、不思議です。
2003.2.12 create t.shiroyama