CDプレーヤのローノイズ化
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CDP(TEAC VRDS−25x)の改造で大きな成果を得ることができました。次はCDPのローノイズ化を行いました。
■アナログ出力のノイズ
無信号時のアナログ出力をミリバルで測ると約0.3mVあります(ミリバルの周波数特性は1MHz)。60MHzオシロスコープで見ると7〜8MHz、30mVp−p位のノイズが出ています。
- ■炭化珪素(カーボランダム)の有効性は?
- オシロスコープのプローブに数ターンのピックアップコイルを付け、CDP内を飛び回っているノイズを調べました。何れのデジタルICからも強烈なノイズが出ています。DAC付近でも大きなノイズが出ています。電磁波を吸収する(らしい)カーボランダムの有効性を確かめて見ました。
カーボランダムは黒いサンドペーパに使われています、試しに#120位のサンドペーパをノイズ発生源に被せて見ましたが改善はありませんでした、残念...
■アナログ電源、OPアンプにOSコンを付ける
- DAI〜DAC・デジタルICの電源はOSコンを追加しています。試しに±12Vアナログ電源周りにOSコンを付けてみました。
- ミリバル、オシロで確認すると
アナログ出力のノイズが減っています!!!
- DAC〜アナログ基板中央には±12V電源用の銅製ブスバーが走っています。20μF位のOSコンを3組ブスバーにハンダ付け、OPアンプにも小容量のOSコンをICピンに直付けしました。
- 画像上側の大きなコンデンサ(2200μF)は、先日のCDP改造時にブスバーへ付けたものです。
- ■結果
- ミリバルで測ると約0.3mV→0.08mVまで下がっています。オシロスコープでも30mVp−p位→15mVp−p位まで小さくなりました、大成功です!
- CDPの全基板は両面PCB、アース面が広いので飛来ノイズには強いのかもしれません。
- DAC〜OPアンプは±12Vを共用しています、別電源化を図ると更にローノイズとなりそうです。
- 滑らかさが増したようで、トランペットのハイトーンがス〜ッと伸びています、シンバルもチ〜ン、シャリ〜ンと澄んだ音です。
- 更に音と音の谷間が深くなったようでもあります。
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2001/5/12 create t.shiroyama