TEAC VRDS−25x CDPのクロック強化
ハイコンポCDPの簡易リクロックが思いの外結果が良かったので、TEAC VRDS−25xのクロック強化を行ないました。
改造するとメーカの補償を受けることができません、個人の責任で改造となります
■DAC基板のクロック強化
DAC基板にクロック回路が付いているので、この部分の強化を行ないました。
ICを74HCU04=>74AC04に交換し、電源は専用に3端子レギュレータで安定化を図りました。
■結果
解像度が上がり、しっとりとした音が出てきます。録音スタジオのエコーが少し長くなり、録音現場の空間の大きさが分かり易くなりました。
先日Nautilus804の4way化で20Hz〜20KHzが概ねフラットに再生できるので、テストCDに入っているジェット機、SL、雷、釣鐘などは難無く再生、自然な雰囲気が増しています。現代音楽やフリーJAZZの打楽器は圧巻で、衝撃波が身体に刺さります。
フルートは見かけは小さいのですがコンサートで聴く音像の膨れ具合も良好です。
楽器〜マイクの距離感も良く分かり何れのCDも聞き入ってしまいます。今までの改造で声楽/ボーカルは変化が少なかったのですが、今回の改造でかなり良くなりました。何れの音源も自然に再生し、吹き出るパワー感、スピード、かなりグレードが上がりました。
各機器のチューンが進むと煩さが消え、異常と思える程にアンプのパワーを食います。数百Wのパワーアンプの存在理由が分かります。
低域の延び、エネルギー感はCDPメカ構造、電源容量に依存する感じを受けます。アナログプレーヤ的な要素を持っているようです。
■DAC基板のIC毎の定電圧化
DAC基板に載っているサンプリングレート変換/デジタルフィルタ/ディザ低減/周辺TTLの各ICは、IC毎に3端子レギュレータで電源を供給する様に改造しました。先のクロック部含め8個の3端子Reg.を付けています。手持ちの関係で大半が100mAタイプですが、IC1個の消費電流が概ね50mA以下なので
発熱は僅かです。DAIは別基板に付いているので追って専用Reg.を追加予定です。
肝心の音ですが大きく変りました。JAZZ、クラッシックとも明瞭で立体感を伴います。エネルギー感が凄くJAZZベース、クラッシックのコントラバスは音が突っ込んできます。ピアノやチェンバロは鍵盤の打音が床に響きますが、このゴソゴソ音もエネルギー感を伴います。JAZZ等は調子に乗り音量が上がると思わず身を引いてしまいます。
パイプオルガンはバルブの音が聞えたりと解像度も上がっています。
2003/7/3 create t.shiroyama
update 8.1