MarantzCDプレーヤ/CD5400の改造
●電源の供給 電源トランスは大きい程良いのですが、コンパクト化のため小振りとしました。トランスは手持ちの薄型やカットコア型を使っています。また電解コンデンサは総計14万μF位付けています。 |
|
●IC毎の定電圧化 IC毎に3端子レギュレータを付けました、かなり効果があります。 クロックはX’talと74AC04で作っていますが、電源電圧変動に敏感なので100μFのOSコン+4,700μF電解コンデンサを付けています。同一クロックをプロセッサ/DACに供給しているので良い結果が出そうです。 試しに高精度クロックを付けたところ解像度が上がることを確認しています。 今回初めてレーザダイオード供給電源も独立Reg.化しましたが、結構音が変ります。 |
|
●ローパスフィルタ DAC出力は差動なのでCRの数が多くなっています。 オリジナルはNJM2068(フラットパッケージ)ですがNJM2114で作り直しました、出力はCでDC成分をカット(カットオフf:0.2Hz位)しています。NJM2114は安価ですが力強い音が出る好きなOPアンプです。 回路は24bitDAC/CS4392のデータシートを参考にしました。 |
|
●メカ/フローティング部分を硬くする スピンドル/スレッド/ピックアップ部分はスプリングとゴムでフローティングしています。ここにワッシャを挟みスプリングを半分程に潰しました。モータやベースには鉛シートを貼り付け質量を増やしています。 振動がダンブされジッタが減るのか、解像度が上がりすっきりとした音です。SP前にCDPを置き3〜40Hzの音が入ったCDを再生しても音飛びはありませんでした。 |
■結果
CDP内部は原型を留めない位に改造しました。画像右下はLPF/OPアンプ用基板です。
一連の改造通り曲のスキップが早くなり、CDPをよほど強く早く揺すらない限り音飛び無し、トレース能力が向上しました。電解コンデンサは20万μF以上が載っています。
エネルギー感やエコー、解像度もかなりのもので、改造前と比べかなりのグレードアップです。また24bitDACの効用か絹の様に滑らかで、声楽は改造したTEAC・VRDS25xでは表現できない音が出てきます。
TEAC・VRDS25xと比べ低域が延びないので、試しに+3.3V、+5Vの電源主幹に各22,000μFを追加した所、低域の量感がグンと延びてきました。ヴァイオリンの弦の擦れる音と延びを押さえた木(胴)の響きも分かる様になりました。チェンバロやピアノの鍵盤を弾く際に床に響くコトコト音も聞え、ハープの爪弾く音と胴鳴りも良く分離します。
格安CDPですが改造に敏感で音の変化を良く出してくれます。
2003/9/7 create t.shiroyama