ミニコンポ/キューブリックの改造

CDラジオの改造で火が付いた...リサイクルショップでジャンク品を¥1kでゲット。電解コンデンサはオーディオ用が付いています。
SONY・キューブリック HCD-T1、H12xW14xD25cm(突起含む)。パワーアンプはスピーカ側にあり本体はプリアンプ部のみ。カセットデッキも一緒でしたが部品取りに分解しました。
先ずは分解。小さくするためにCDP/電源基板/コントロール基板(チューナパック付)に分かれています。
@フロントパネル、CPU組込の定番コンストラクション
Aチューナパック(ALPS)+コントロール基板、組み付け時は最上段で部品面が下向き
B電源基板、カセットデッキも賄うので消費電力21Wと大き目の電源トランス
Cひっくり返したCDPメカ、基板にDACまで付いています

ICデータシートを殆ど入手できたので改造が楽です。
CDPメカ基板は底板との隙間が僅か、メカ面に隙間があるので390μFのOSコンを4個奮発、小容量もおまけに追加。 電源基板にも電解コンデンサを奮発しました。

動作不良のジャンク品ですがリボンケーブルの接触不良が原因でした。組み上げて無事に動作。
オーディオセットに繋ぎ音出し。DAC→電子SW→MD出力経由はすっきり、プリ出力端子は電子SWや電子ボリューム、OPアンプを経由しているのでやや丸っこい音。CDPのDACは安価なBB/PCM1710Uですが素直な音、マルチビット系程音の輪郭が鮮やかではありませんが悪くありません。DACがDSPに内蔵されているCDラジカセやポータブルCDPと比べるとかなり良い音、据置CDPと遜色無い音です。流石に超低域は切れていますが。
リモコンでセレクタ、ボリュームも使え便利です。チューナパックも立派なものが付き感度、音共に良好です。次はコントロール基板の改造です。使っているOPアンプはNJM4580、高速OPアンプに交換する予定です。これで暫く遊べそう。

本機も改造後はCD-Rが難なく読み込めました。
コントロール基板にはOPアンプや電子ボリューム、電子セレクタが付いていますが電源コンデンサが貧弱。電解コンデンサの取り付けスペースが無いので、下にある電源基板に電解コンデンサを転がしています。

次はOPアンプの交換。OPアンプはNJM4580が4個付いていますが非力な音。NJM2114が2個あったので交換。 電子ボリュームのデータシートを見るとf特:1MHz、歪率:0.005%、クロストーク:100dB、ノイズ:1μrmsと悪くない値。電子セレクタはf特:数十MHz、歪率のみ0.1%とやや悪い値。
OPアンプ交換が効いて力強さが出てきました。電解コンデンサを盛ったのでスッキリした音、電子ボリュームや電子セレクタを通りますがリモコンで操作ができるので便利です。アカペラや楽器のハーモニーが綺麗になりました。但し超低域は伸びない、CDPメカを物量投資しないと無理です。

キューブリックはCDP+チューナが合体、腰を据えてFMを聞きました。N響メンバーによるライブでしたが、アナログ(LP)レコード風の音の輪郭が太い音です。FMのS/N比はCDPの半分以下と悪いので、エコーがストンと切れてしまいます。FMマルチプレクサの歪率が0.2%なので骨太な音です。
ジャンクで買ったアナログ/シンセチューナより感度、音共に良いです。大き目の電源トランスが効いているようです。

小さなアンプを作って組み合わせ、サブシステムにしようかなと考えています。FOSTEXの20cmウーハーが遊んでいるので、3Dで超低域を狙おうか...球アンプでも作って聞き流すか...暫く遊べます。

電解コンデンサは総計2万μF以上追加しました、残留ノイズも減り静かなCDPになりました。


戻る

2006.3.11 create t.shiroyama