空気防波堤

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<”はしま”閉山記念特集号より、編集者の許可を得て掲載>
 『主婦の友・昭和31年3月号』(主婦の友社)には、「30年末に施設された空気防波堤 5メートル半のパイプを11本つなぎ、島の外海側、東支那海に面して沈めてある。パイプには直径2ミリの穴が3,000近くあけてあり、陸から空気が送られる。すると、小さな気泡が無数に噴出し、コロイド現象によって荒波のうねりが鎮められる」とあります。
 また、昭和30年発行の『アサヒグラフ・12月7号』(朝日新聞社)では、「水中からブクブク吹きでる気泡を防波堤がわりにしようとの実験工事が、長崎県の端島でおこなわれた。」、「昨年は九○万円を投じて長崎港外の伊王島で予備実験に成功した。」及び「もとよりアメリカやイギリスでは、古くから研究され、実用化が目論まれているが、長崎県がこれをとりあげたのは石炭の島”端島が”東支那海に面して波高く堤防も船着場もつくれずに長いこと頭を痛めていたためである。」等の記載があります。


<出典:アサヒグラフ・12月7号(朝日新聞社・昭和三十年十二月七日発行)>
 写真の説明には、「多孔管に空気を通すと水面は真白く泡立つ」等の記載があります。
<出典:アサヒグラフ・12月7号(朝日新聞社・昭和三十年十二月七日発行)>
 30号棟手前付近の海上に、作業船の姿が見えます。


<出典:アサヒグラフ・12月7号(朝日新聞社・昭和三十年十二月七日発行)>
 ひき船を先頭に、起重機船、団平船と続きます。写真の説明には、「作業船といっても15トンあまりの団平船と原始的な起重機船が1隻ずつ」等の記載があります。
<出典:アサヒグラフ・12月7号(朝日新聞社・昭和三十年十二月七日発行)>
 写真の説明には、「深さ16メートルの海底に設置することになり」や「海底の凹凸がひどかったため 海底固定作業にまる1日を費やし 2日目やっと工事が完了」等の記載があります。


《空気堤防実験(朝日新聞社飛行機飛来)s31.2.25》
  <高比良勝義氏(元島民)撮影>

<高比良勝義氏(元島民)撮影>
 観測船?


〔 空 気 防 波 堤 関 係 論 文 〕


空気防波堤の研究について : Ⅲ : 端島に於ける現地実験

九大コレクション | 九州大学附属図書館( http://hdl.handle.net/2324/4743359


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