うきは・田主丸散策(H21.9)

お昼は、セミナーでもお邪魔した田主丸「和くら野」。
300年の歴史を誇る若竹屋酒造場の酒蔵を利用した御食事処。

セミナーでは立ち寄るだけだったが、その雰囲気に惹かれ、今回の旅の食事は、絶対ここにすると決めていた。

広々として、赴きのある和室。
和くら野膳と、おばあちゃんの里膳、蔵子膳をいただいた。
料理は見た目も美しく、上品で美味しかった。
従業員さんの応対も良く、静かに昼食をいただくことが出来た。

雑貨屋や若竹屋酒造場の試飲場も併設している。
美味しい食事で、とても満足。
やはり、ここを選んで良かった。

いよいよ田主丸へ。
その前に、セミナーでもお邪魔した田主丸で有名なパン屋さん「シェ・サガラ」に寄った。

目の前には、耳納連山が見える。

シェ・サガラ
オーナーは、数々のコンテストで受賞歴があるという。
美味しそうなパンや焼き菓子が並んでいた。
次々にお客さんが入ってくる。
相当な人気のようだ。

パンを購入して、紅乙女酒造の上にあるワインの森へ向かう。
散策路が整備されており、ちょっとした外国みたいな感じ。

巨峰園があった。
田主丸は、巨峰開植の地と言われる。

巨峰は今でこそ葡萄の人気品種として定着しているが、ここ田主丸での知られざる苦労の物語抜きには語れない歴史があった。
セミナーで、そう教えてもらったときに、強い衝撃を受けた。

何気なく食べている巨峰にも、知られざる苦労の物語がある。
そのことを知れば、「田主丸の巨峰」に付加価値が加わる。
単なる巨峰ではなく、「田主丸の巨峰が食べたい」という気持ちにさせれば、リピーターを得たことになる。

どんな場所にも、そこにしかない物語がある。
どれだけ興味深い物語を掘り起こすことが出来るか。
伝説でも苦労話でも良い、何か興味深い物語があれば、それは、その場所の個性になる。
一つのヒントを得たような気がした。
セミナー参加で得た成果だ。
参加してよかったと今更ながら思った。

ワインの森にあるワイン蔵。
自由に入ることが出来る。

ワイン蔵の内部。
ひんやりとしている。

古いワインが年代別に並んでいる。

ワイン蔵を出ると、ワインの森ホイリゲがあった。

ホイリゲでは、ワインと食事をいただくことが出来る。
お洒落な雰囲気で、女性客が多く訪れていた。
さっき昼食をとったばかりなので、今回は寄らなかった。
ここも次回は、ゆっくり訪れたいと思う。

ここでは、ワインを試飲することが出来る。
運転する者には、ツラい場所だ。

長崎県の伊木力みかんを使ったワインがあった。

田主丸の巨峰を買いに、池尻農園へ向かう。
池尻農園は、セミナーでお邪魔したところ。
韓国の教授から農法を学んだというこだわりの農園で、とても美味しいという話だったので、買うならここと決めていた。

池尻農園は、ちょっと場所が分かりづらかった。
しかし、周辺をぐるぐる回ったお陰で、他の農園を見て回ることが出来た。
どこの農園も多くの人で賑わっていた。
みんな、それぞれお気に入りの農園があるのだろう。

ようやく池尻農園に到着。
出荷で忙しい様子だったが、無事に購入。

評判どおり、実がぱんぱんとして、甘くて、とても美味。
わざわざ長崎から買いに来た甲斐があった。

耳納山の中腹を、一本の農道が走っている。
道には、「山苞の道」という素敵な名前が付いている。

道沿いには、工房やギャラリーをはじめ、お洒落なカフェや食事処、雑貨屋などが、自然の風景に溶け込んで点在している。

見事に景観が統一され、一つの雰囲気を形成している。
車を降りて、ゆっくりと歩いて山里を楽しんでもらいたいという思いがこもっているそうだ。

一箇所に滞在して、ゆっくりとその土地を楽しむ。
今までの日本人には馴染みのない旅行の形態かもしれないが、今後の観光のトレンドは、そうなると言われている。
田主丸は、それにふさわしい場所だ。

今回の旅行では、田主丸を満喫するには時間が足らなかった。

正直なところ、田主丸のイメージといえば、「河童」「紅乙女酒造」「巨峰や柿」しかないというのが本音だと思う。
しかし、そういうイメージを覆してくれる素敵なホームページがある。
田主丸ナビ」だ。
田主丸を旅するにあたって、とても参考になる。

次回は、田主丸だけを巡る旅をしたいと思う。
山苞の道を散策し、その魅力を満喫したい。

写真の腕が悪く、魅力が伝わっていないかもしれない。
耳納連山に申し訳ない。

今夜の宿泊は、久留米市の繁華街。
さっきまでとのギャップが激しく、人の多さにウンザリ。
空気も悪い。
一気に疲れてしまった。
もう若くないのかもしれない。

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