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伊能忠敬『測量日記』

十二月三日 

曇天で雪と風。同所に再び宿泊して測る。

同村の印より初める。沿海を測る。入江を回り枝子
(シ)々川(時津町子々川郷)。字トロフク(登路福)。子々川は巾三間(5m)。字エボ崎(江保崎)で打ち止める。沿海一里五町一十六間(4,502m)。同村の内、ダキク島は一周五町五十九間三尺(654m)。同島より昨日測った前島へ渡る。瀬戸の巾は三十九間(71m)。長浦村(長崎市長浦町)の内、焼島は一周四町三間三尺(443m)。総測一里一十五町五十八間(5,669m)

八っ半頃
(午後2時頃)に宿へ帰る。

背景の地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
※国土地理院承認番号 平14総複、第253号 平成14年10月9日

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