十一月二十七日〜十二月一日<<  Home  >>十二月三日

伊能忠敬『測量日記』

十二月二日

 曇天。四っ頃(午前10時頃)より雨と雪。坂部は日並村に逗留する。余りの者は日並村(時津町日並)を出立した。同所の赤崎鼻より初める。西海村田ノ浦崎の印迄、沿海九町四十八間(1,069m)。此より前島へ渡る。瀬戸の巾一町三十四間一尺(171.21m)。前島は一周三十一町五十六間五尺五寸(3,485m)。繋ぎ物が二十四間(43.64m)。総測一里八町三間五寸(4,806m)。前島の測量半ばより雨と雪の為に西海村枝村松長崎市琴海村松町へ引き取る。止宿は庄屋の立木金右衛門宅