伊能忠敬『測量日記』
十二月十一日
曇天で風と雪。
同所に逗留して測る。形上村枝小口浦(小口港)の小印より初める。字矢櫃。字梅蔵。字網ヶ浦。枝尾戸本村の止宿で昼休み。字浦底。字矢別浦。字ヌギノ浦で打ち止めての印を残す。沿海一里三十四町三十九間(7,707m)。
七っ時頃(午後3時頃)に宿へ帰る。
上と下の塩垂島は一周一町(109m)ばかりと一町半(164m)ばかりで遠測する。
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背景の地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
※国土地理院承認番号 平14総複、第253号 平成14年10月9日 |