○2012年撮影(3回目・台風16号後)

*本HPの写真・図版等の転載・転用等を固く禁止します。

 平成24年9月17日に最接近した台風16号の影響により、ドルフィン桟橋から、島に上陸した箇所の護岸が倒壊していることを聞き、他にも被害箇所がないか心配になって、後日、島の様子を見に行きました。今回の台風による被害とはっきりと言える箇所は、前述の箇所のみでしたが、私には把握できていない箇所も多々あるかと思います。

 また、以前から島の崩壊は確実に進んでいて、今現在、島には多くの崩壊箇所があります。ついては、今回の台風被害の箇所にこだわらず、現在ある崩壊箇所について、気になった点について報告したいと思います。

 なお、言葉として適切かどうか悩みましたが、私の知識では他に言葉が見あたらずに「崩壊」の言葉を使用していることや、記載内容については個人的感想であることをご了解願います。


写真
 ドルフィン桟橋から、島に上陸した箇所の光景です。昔は広場的スペースになっておりました。その箇所の壁の大部分が島内に向かって、陥没した穴に倒れ込むように倒壊しておりました。
 いつ頃かは不明ですが、近年、この壁の基礎部分は殆ど壊れていたようなので、非常に危ない状態ではありました。
 ちなみに、写真左端の四角い枠が30号棟へ通じるトンネルの入口です。また、その箇所から手前の撮影地点まで、手すりが設けられておりますが、これは閉山前のものではなく、端島上陸観光を行うようになった際に設けられた手すりです。


写真
 上陸観光船から、倒壊した壁方向を望む光景です。壁がなくなった分、視界が広がることとなりました。

写真
 壁が倒壊したため、以前は見ることができなかった端島小中学校の姿も見ることができるようになりました。なお、壁の直ぐ先ですが、地表部分が崩れてなくなっており、閉山前は見ることができなかった、地下の構造物や昔の護岸の姿が見えるようになりました。


写真
 左写真の端島神社ですが、見た目的には、今回の台風被害を感じることはなく、一安心しました。でも、端島閉山後、かなりの年月の経過により、確実に崩壊は進んでいるようです。

写真
 写真は3号棟です。今回の台風による被害はなかったように思いますが、元々が、かなり壊れていたように思いますので、少々の壊れ方では気づかないというのが現状のようです。


写真
 学校グランドの護岸の様子で、護岸の先にある建物は病院です。
 以前からありましたが、護岸の中央には、縦に亀裂が走っており、コンクリートにより補修されています。また、補修箇所のコンクリートですが、上部と下部の色が違っているようです。

写真
 学校を北(高島)側から見ました。学校の基礎の壊れ方や建物の傾きが気になるところです。なお、学校7階と65号棟間の避難路ですが、どうにか、その存在を示しております。


写真
 何年か前からか、増築階である学校7階の崩壊が進んでおります。教室内部も丸見えです。

写真
 南(ドルフィン桟橋)側から光景で、建物上部の拡大です。屋上(7階天井)の壁が歪んでいるように見えます。


写真
 65号棟の屋上です。写真中央の排気関係らしき設備ですが、手前の構造物が、奥の構造物に倒れかけています。

写真
 以前からではありましたが、新65号棟屋上の手すりは大部分が倒壊しております。


写真
 51号棟から48号棟にかけての護岸ですが、本来の護岸の海側に、補強のためでしょうか、一段低い護岸が造られておりましたが、51号棟の手前の部分は、その一段低い護岸の半分ぐらいが、綺麗に落ちてなくなっています。

写真
 写真中央部分には、お寺や8号棟、12号棟の建物がありましたが、木造部分は全てが倒壊してしまっています。


写真
 南部の便所側の護岸です。かなり、痛んでおります。

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 ドルフィン桟橋の直ぐ横の光景です。昔の護岸がそのまま表面に出ている部分の左側上部では、石が抜け落ちている箇所があります。また、クレーンが載っていた部分の左側柱もかなり痛んでおります。


写真
 現在の山道や貯水槽の光景です。

写真 左端の写真の左側部分の拡大図になります。山道から、山の上の貯水槽へ延びる配管ですが、途中、なくなっている箇所がありますし、残っている箇所でもかなりの痛みがあるようです。

写真 山道の手すりが壊れておりますが、その先にはサボテンらしき植物が見えております。閉山前にはなかったと思いますが如何なものでしょうか?。


写真
 第二竪坑櫓があった付近の光景です。大きな石垣の上に、二坑桟橋の下にあったコンクリート施設が載っております。


写真
 左側が二坑桟橋に通じる階段部分です。その右側が二坑桟橋の下にあったコンクリート施設です。

写真 二坑桟橋に通じる階段部分の拡大です。


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 二坑桟橋、直ぐ横の煉瓦の壁もどうにか残っています。昔は立派な建物でしたが、今では、四方の壁の内、総合事務所側の一面の一部分しか残っておりません。

写真
 閉山直前は、坑木を置いていた部分です。


写真
 写真中央の建物が30号棟です。ダストシュートが剥がれ落ちています。また、トイレ前の配管も、かなりの部分が落ちており、残っている配管も、どうにか、建物にぶらさがっている状態です。

写真
 30号棟の南部側の拡大図ですが、建物の床が抜けているのが分かります。


写真
 見学所から30号棟、31号棟を望む光景ですが、両者の建物の間には、ほんの少し、25号棟の姿が見えております。

写真
 端島の最南端にある建物です。どうにか、残っております。


写真
 昔の砿業所敷地も、今では、広々した更地になっております。

写真
 プールも今では、このような姿をしております。


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