イスラム教は、どんな宗教なのだろう。 そんな興味を持って、イスラム教に関する本を読んでいたら、イスラム教の国へ行ってみたくなった。 どこか治安が良いイスラム教の国はないのか。 そう思いながら、世界地図を広げて見つけた国が、ブルネイであった。 正式な国の名前は、ブルネイ・ダルサラーム国。 東南アジアのボルネオ島にある国で、首都はバンダル・スリ・ブガワン。 王様が治める「王国」である。 ブルネイ王国に関する情報は、非常に少ない。 「地球の歩き方」でもマレーシアの巻に少し載っているだけ。 扱っているツアー会社もなかった。 しかし、どうにか格安航空券を手に入れ、ホテルはネットで予約することが出来た。 面白い旅になりそうだ。 |
|
今回は、シンガポール1泊後、ブルネイに4泊し、シンガポールへ戻り、深夜の便で福岡へ戻るという行程。5泊7日の旅行である。 シンガポールからは、シルク航空でブルネイへ移動した。 ブルネイ国際空港。 のんびりとした小さな空港だ。 タクシーがおらず迷っていたら、偶然、この日に泊まるブルネイホテルの車がいたので、嫁が交渉し乗車。 こうして、無事にバンダル・スリ・ブガワンの中心部へ向かうことが出来た。 |
|
バンダル・スリ・ブガワンの中心部。 我々が訪問する前に、ブルネイ皇太子が結婚式を挙げたため、街中に結婚をお祝いする垂れ幕がかかっていた。 |
|
ブルネイの面積は、三重県とほぼ同じ。 言語は、マレー語が公用語だが、英語も広く通じるそうだ。 イスラム教が国教であるが、キリスト教や仏教徒もいる。 |
|
立憲君主制で、元首はハサナル・ボルキア国王。 主要産業は、石油と天然ガス。 日本との関係は、比較的良いとされている。 (以上、外務省HPより) |
|
東南アジアらしく、スコールに遭遇した。 雨宿りも兼ねて、Yayasan Complex(ヤヤサンショッピングセンター)というショッピングセンターへ寄った。 |
|
広いショッピングセンターで、内装も豪華だ。 本屋やCDショップ、衣料品店、シルクスカーフの店などがあったが、客は少なかった。 |
|
ショッピングセンターの奥にあるフードコートで食事をすることにした。 |
|
肉を炒めた料理を注文した。 スープがとても不思議な味だった。 全体的に、中華料理の影響を受けているように感じた。 この後、ケンタッキーフライドチキンでも軽く食べた。 |
|
最初の2泊で利用したブルネイホテル。 大きいが古いホテルだ。 しかし、中心部にあり、何かと便利だった。 |
|
ホテルで休養後、最初の観光地オールドモスク(Omar Ali Saifuddien Mosque)へ。 場所は、Yayasan Complexの目の前。 スコールの後に、青空が広がり、モスクは光り輝いていた。 生まれて初めて見るモスクは、とても神秘的で美しかった。 |
|
このモスクは、1958年に建てられた。 バンダルスリブガワンを象徴する建造物だ。 |
|
モスクの入り口へ行くと、信者の人が手招きしてくれた。 神聖な場所なので、くれぐれも失礼がないように。 このことだけを気をつけて、中に入った。 内部は、もちろん撮影禁止。 お祈りをしている人の前を、横切ってはいけない。 コーランに触ってはいけない。 中は、天井がドーム型になっていて広かった。 装飾は少なく、意外とシンプルな感じだったが、神秘的な雰囲気に包まれていた。 |
|
このオールドモスクへの訪問は、一生で最も印象的な経験となった。オールドモスクの荘厳で華麗な姿は、鮮明に心に刻まれた。今でも夢のような瞬間として、思い出すことが出来る。叶うのであれば、何度でも訪れたい。 そんな風に思えるのは、ここ以外にないかもしれない。 |
|
夕方になると、町中にコーランが流れ、ライトアップされたオールドモスクが暗闇の中に神秘的に浮かび上がる。 その美しさは、言葉に表せない。 異国に来ているという興奮が最高潮に高まる。 ブルネイに来て良かった。 こうして夢のような1日目が終わった。 次のページへ続く「NEXT」をクリック! |