2日目は、現地発着のツアーに申し込んだ。 イスラム教徒のガイドさんと、オーストラリアから1人でブルネイに来たという若い女性と一緒に、首都バンダル・スリ・ブガワンを観光した。 ツアー最初の目的地は、王宮イスタナ・ヌルル・イマン。 世界最大の王宮だそうだ。 眺めるだけで、入ることは出来ない。 |
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次に、市内観光の目玉である水上集落「カンポン・アイール(Kampong Ayer)へ向かう。 この川の対岸に見える集落が、それだ。 |
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川の水は、泥水。 この川を渡ると思うと、ちょっと勇気がいる。 川沿いには、たくさんの水上タクシーが客待ちをしており、客を誘う声で賑やかだ。 |
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小型ボートに乗って、カンポン・アイールへ向かう。 すごいスピードで川を横切る。 怖さを通り過ぎて、むしろ楽しい感じ。 20分ほどで、カンポン・アイールに到着。 少し雲行きが怪しくなってきた。 南国の天気は、1日の中でも目まぐるしく変わる。 小雨が落ちる中、貧弱な渡り廊下の上を移動し、観光用に生活の様子を見せてくれる家へ向かう。 |
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お邪魔したところは、お菓子製造を営む家族が住む邸宅。 外観からは想像できないくらい、内装はかなり豪華だった。 家主は、お菓子を出して、我々をもてなしてくれたが、子供たちは訪問されるのが嫌なのか、ずっと無愛想なままだった。 歓迎されていないのかなとも思ったが、せっかくなので、家の中を隅々見せてもらった。 お菓子は、餅のようなものが数種類出されたが、どれも素朴で、初めて食べた味だった。 この水上集落には、学校やモスクなど何でもある。 トイレなどは、そのまま下の川に流しているのだろう。 こんな風景は、ここでしか見られない。 貴重な体験である。 |
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カンポン・アイールから戻ってきた。 この競艇のようなボートが、移動に使った船である。 少々の泥水を被ることを気にしていては、この船に乗ることは出来ない。 れっきとしたブルネイの生活の足だ。 |
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ツアーの最終地に着いた。 ニューモスク(Jame Asr Hassanil Bolkiah Mosque)である。 カンポン・アイールでの曇天から、一転、すっきりとした晴天となった。 |
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このモスクは、国王即位25周年を記念して建設された。 ブルネイで最も壮大で豪華なモスクである。 細かい彩色や文様が、南国の青空に映えて、とても美しい。 |
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女性が中へ入る際は、黒い布を被らないといけない。 内部はオールドモスクと異なり、講堂という感じだった。 オーストラリアの女性が、ガイドさんにイスラム教の祈り方を見せるよう依頼していたが、ガイドさんは応じなかった。 応じなくて当然である。 宗教に対しては、尊敬の念を持って接しなければならない。 興味本位で、そんな失礼な依頼をするものではない。 ツアー終了後、ロイヤル・レガリヤ博物館へ。 王室関係のコレクションやブルネイの憲法原典など、非常に見応えのある展示物が並んでいた。 世界最強と言われるグルカ兵が警備をしており、そちらも大変興味深かった。 その後、郵便局で皇太子ご成婚の記念切手を購入。 現地ツアー会社に、明日の熱帯雨林ツアーも申し込んで、楽しかった2日目が終わった。初めて尽くしの1日だった。 次のページへ続く「NEXT」をクリック! |