2004 9 BRUNAI

首都バンダル・スリ・ブガワンからタクシーで30分ほどで、ホテルに到着した。

3泊目と4泊目の宿になるエンパイアホテル。
なんと7つ星ホテルだという。

広大な敷地に、ゴルフ場やボウリング場、映画館にレストラン棟、プールなどを有する高級リゾートホテルである。

なんと、ここで日本人の声が聞こえてきた。
ブルネイでは、街中で一人の日本人と出会っただけで、ずっと快適な旅をしていたのだが、このホテルには、たくさんの日本人が滞在していた。
中年層のツアーのようだった。
この人たちは、ブルネイの街中では見かけなかったのだが、どこを観光していたのだろう。
男性たちは、ゴルフが目的のようだ。

それにしても、豪華なホテルである。
チェックインの手続きは、英語が話せる嫁に任せて、ロビーやエントランスを一人で見て回った。田舎者なので、こんな立派な建物に来ると、つい興奮してしまう。

この日は、もっと良い部屋が空いているとのことだったので、追加料金を払って、ランクアップしてもらうことにした。

これにより、朝食やアフタヌーンティやハッピーアワーのサービスを受けることが可能となった。

窓の外には、海とプールが見える。
この海は、南シナ海だ。
こういうリゾートホテルに来るのも初めて。

1日目、2日目もここに泊まれば良かった。
お金の都合で叶わなかったのだが、そのことを忘れて本気で後悔してしまった。

ここが、泊まった部屋である。
カーテンは、ボタンひとつで自動で開閉する。
ベッドもふかふか。
横になると気持ちが良くて、すぐに眠ってしまいそうだ。
これまでも、それなりのホテルに泊まってきたが、部屋に入って豪華さに感動したのは、ここが初めてだ。
さすが7つ星ホテルである。

浴室からも海が見える。

部屋で落ち着いた後、ホテル内のお店を散策。
タイシルクで有名なジム・トンプソンで、ネクタイを購入した。

夜は、中華料理。
お店では、ラテン音楽の3人組が、各テーブルを回って、リクエストを受けて演奏していた。

熱帯雨林ツアーの疲れもあって、この日は、すぐに眠りについた。
こうして、波乱万丈の3日目が終わった。

朝のエンパイアホテル。
窓から南シナ海を臨む。

昨夜は、沖の方に海底油田の灯りを見ることが出来た。海底油田の灯りもなかなか見られるものではない。

早朝の散歩。
南シナ海には、くらげが多いので入らないようにと注意書きがしてあった。

今日は1日ホテルライフを楽しむことにした。

午前中は、プール。
プールサイドで、フルーツなどを注文。
リゾート気分満喫である。

昼からは、ボウリングなどをして過ごした。
アフタヌーンティやハッピーアワーも満喫。
楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまう。

夜は、ホテルの車でジュルドンパークへ。
ここは、王様が作った遊園地で、ちょっと前までは入場無料だったそうだ。

お客さんは少なかったが、ジェットコースターなど遊具は、それなりに充実していた。

絶叫系は怖いので、ゴーカートを楽しんだ。

目玉施設である噴水ショー。
マイケルジャクソンなどの曲に合わせて、踊るように水が噴出していた。

周りには、中国系の中年層の客がたくさん来ていた。この噴水ショーは、なかなか面白い。みんな喜んでいた様子だった。

おそらくラスベガスのベラッジオの噴水も同じようなものなのだろう。多分、そう思う。

時間いっぱい遊んで、ホテルへ戻った。
こうして、ホテルライフの4日目は終わった。

翌日、シンガポールへ戻り、深夜までシンガポールを散策した後、シンガポール航空で福岡へ帰った。
5日間の夢の中で過ごしたようなブルネイ・ダル・サラーム国観光であった。

イスラム教の国といっても、住んでいる人に違いは無く、むしろ旅行者に対して好意的だった。
イスラム文化を満喫することも出来るし、熱帯雨林ツアーのほか、油田観光など、ブルネイには観光メニューが豊富にある。何よりも治安が良く、衛生的なことも魅力と言える。
また、幸いなことに、観光地としては、全くと言って良いほど、注目されていない。
お勧めしたい穴場の国である。
もちろん行く前には、しっかりイスラム教のことを予習しておこう。

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