小崎ノ鼻の断崖。 遠くに見える島は、大島と崎戸島だ。 この断崖で、刑事ドラマのロケがあったらしい。 柴田恭平や風間トオルが来ていたそうだ。 柴田恭平と言えば、以前、島で勤務していた頃、同じくドラマのロケで来たことがあった。 知り合いが刑事役で出演したが、それ以外に見所がない最悪のドラマだった。島でロケをするドラマがつまらないのは、なぜだろう。設定に無理があるのだろうか。 つい、そういうことを思い出してしまった。 |
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遠くにかすかに見えるのは、崎戸町の江島と平島。 その奥に、新上五島町有川が見えるはず。 ここは非常に景観が良いのに、案内板がない。 十分観光地となりうる場所である。 島を見ると、渡ってみたい心境になる。 今度は、あの平島へ行ってみようと思う。 平島から黒島を眺めると、どういう景色になるのだろう。 考えるだけで、わくわくしてしまう。 これが、島の旅の魅力である。 |
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長崎鼻の断崖。 新上五島行きのフェリー(佐世保港発)は、この前を通る。 後ろに見える島は、平戸島。 黒島は、大島と平戸島のちょうど真ん中にある。 |
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石材所の跡。 この島も高齢化のため、田畑が荒れ果てている。 島の土壌は赤土で、農業には適していない。 |
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長崎県指定天然記念物の串ノ浜岩脈。 長崎県下最大規模の岩脈である。 溶岩が盛り上がった出来たそうだ。 |
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ここに行く道は、非常に狭い。 もう少し整備する必要があるようだ。 |
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信仰復活の地の碑。 1865年に大浦天主堂が完成して、信徒がプチジャン神父に、信仰の告白をした有名な信徒発見があった後に、黒島の出口大吉もプチジャン神父を訪問し、正式に洗礼を受けて、黒島へ帰った。 その後、この地でミサが行われた。 それを記念する碑である。 生月や五島、久賀島で見られるような迫害は、あまりなかったようだ。 立派な記念碑である。 |
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港の近くにある黒島神社の社叢。 黒島には、教会以外にも黒島神社や曹洞宗の寺である興禅寺がある。 興禅寺がある部落は仏教徒ばかりで、隠れる必要がないため家が密集していたが、教会がある部落は、隠れるように家があったそうだ。島ならではの歴史であり、興味深い。 これで、黒島をほぼ一周し、ちょうど船の時間となった。 ボランティアガイドさんとも、これでお別れである。 ガイドさんがいる旅行は初めてだったが、その重要性を実感した。お世話になりました。 |
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フェリーニューくろしまのターミナル。 この島には、ストアはあるが、食堂がない。 このツアーには昼食も付いており、ボランティアガイドさんが経営する民宿で食べた。 事前予約すれば、昼食を食べることが出来るそうだ。 昼食は、鯵の刺身、あらかぶの味噌汁、白身魚のあんかけなど、魚好きにはたまらない定食であった。 名物の黒島豆腐も出た。 海水のニガリを使っており、硬くて美味しかった。 地元の食材は、こういう旅には不可欠である。 売店があれば、土産になるのだが、観光客が少ないためか、商売として成り立つのは難しいかもしれない。 ちなみに、この島には魚屋もない。 |
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フェリーニューくろしま。 帰りは、15:30発。 一つ心残りなのは、もう一つの名物フクレ饅頭を食べることが出来なかったこと。 お祝い事以外では作っていないらしいが、食べてみたかった。 黒島での滞在時間は、正味4時間ほど。 ちょっと時間を持て余した感はあるが、ゆったりと観光することが出来て、とても贅沢な旅だった。 満足である。 |