港からしばらく坂道を登ると、早速、見えてきた。 重要文化財の黒島教会である。 遠くからでもその姿に圧倒されてしまう。 1902年(明治35年)に教会完成。 1998年5月1日 国の重要文化財に指定。 ペルー神父が1880年に黒島愛苦会を設立。 マルマン神父が教会を建設した。 黒い未熟なレンガは、島の信徒が焼いたものである。 ここで、ボランティアガイドさんと合流し、黒島観光が始まった。 |
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黒島教会の内部。 ステンドグラスが非常に美しい。 2階の手すりは、長崎市にある国宝・大浦天主堂と同じデザインであるとの説明を受けた。 |
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神父さんが説教をする台である。 3代目であるが、現存しているのは珍しいそうだ。 後ろに台へ上がる階段があり、天井が付いている。 ボランティアガイドさんは信徒であるので、説明がとてもわかりやすい。話も上手なので、つい聞き入ってしまった。 これからの観光は、こういう人材の活用が重要となってくるであろう。強く実感した。 |
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以前は板張りだったが、今は絨毯が敷かれている。 また、老齢化と人口の減少に伴い、机と椅子を設置したそうだ。島の少子高齢化は深刻な問題である。 |
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内陣は、有田焼のタイルが張られている。 ボランティアガイドさんの話によると、クリスマスなどで人が多くて入れない場合は、子供をここに座らせたため、子供はかなり寒い思いをしたそうだ。 有田焼のタイルは、十字の文様をしていた。 ここ以外では見られない珍しい作りである。 |
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天井は、こうもり天井。 豪華に見えるように、木目は描かれたものである。 近くで見ても、そうは見えない。 細部に見られるこだわりが、美しさを際立たせるのだろう。 |
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16本の細い柱を束ねた造りで、束ね柱という。 土台は、黒島産の御影石である。 黒島の御影石は、一時期、黒島の主要産業だったようで、今も島内には、石材店が数店あるそうだ。 |
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2階に上がることが出来たが、階段が急だったので諦めた。 昔は、オルガンが置かれていたそうだ。 今は、1階にある。 |
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黒島教会を後ろから見る。 後ろは、円形になっていた。 教会の裏手には、神父さんの家がある。 |
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黒島教会。 教会の前には、小さな駐在所があった。 この小さな島でも、押し売りや詐欺が横行しているらしい。 だが、この駐在所は廃止されるそうだ。 |
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黒島教会を後にして、他の観光地を回った。 根谷の大山茶花。 樹高10m、幹周180cm。 樹齢250年ほどで、佐世保市の天然記念物。 看板は、近所の人の手作りである。 |
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「あこう」の木。 南方系の樹木であるが、長崎の島では珍しくない。 福江島の樫浦や玉之浦、中通島の奈良尾、宇久島などでも見ることが出来る。 相変わらず、気持ちの悪い木である。 次のページへ続く「NEXT」をクリック! |