小値賀漁港に戻った。 夕食は、小山旅館の隣にある寿司屋さん。 食後に、近くのスーパーで夜食を買い込み、今夜の宿へ向かう。 |
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今夜の宿は、若者交流センター。 船瀬海水浴場や小値賀町立総合運動公園の奥にある。 普段は、スポーツ合宿などに利用される施設である。 だんだんと暗くなってきた。 夕暮れの海も美しいが、ゆっくり眺める暇はない。 急がねばならない。 |
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若者交流センターに到着。 幸いなことに、この部屋には我々二人だけのようだ。 部屋には何もないが、床やベッドは綺麗だ。 |
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若者交流センターの廊下。 共同の浴場があった。 |
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ターミナルで購入した「ちか丸」くん。 小値賀に行ったら買おうと決めていた。 「ゆるキャラ」として、知名度は意外と高い。 デザインの完成度も高く、すごく可愛い。 |
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今夜、船瀬海水浴場で「おぢか国際音楽祭」のコンサートが開かれるという町内放送があったので、行くことにした。 バイオリンとキーボード、尺八という3人の演奏。 生の演奏は、やはり迫力が違う。 よく知られた曲を演奏したので、楽しく聴くことが出来た。 しかし、コンサート会場が海に突き出た突提の先端だったので、とても寒く、みんな震えていた。 |
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たくさんの人が、コンサートを聴きに来ていた。 1年に1度の「おぢか国際音楽祭」を、とても楽しみにしているようだ。 期間中は、時間帯ごとに、いろんな場所でコンサートが開催される。 豊かな自然に囲まれ、良質な音楽を楽しむ。 ゆっくり滞在して、全てのコンサートを満喫したいものだ。 |
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朝になった。 ここは、宿泊した若者交流センター。 地元の人たちが、たくさんの弁当を作っていた。 朝食後、アレックス・カー氏の講演を聞くため、会場へ向かう。 |
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小値賀町立総合運動公園にある体育館。 屋根がドーム状になっており、とても立派な施設だ。 |
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船瀬海水浴場の裏手で、牛が飼われていた。 |
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船瀬海水浴場。 昨夜は、この突提の先端でコンサートが開かれた。 |
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ここには、仕事で数回訪れたことがある。 いろいろと思い出のある地だ。 |
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海水浴場は、平成15年に完成した。 シャワーやトイレ、ビーチバレーコートもある。 |
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海水浴場としての施設は整っているが、利用者は多いのだろうか。 ちょっと心配。 |
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牛の塔。 1334年建立。 新田開発の際に犠牲となった多数の牛を供養する供養塔だ。 牛に感謝する島民の優しい心が伝わってくる。 |
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毎年9月の彼岸の時期に、牛の塔祭りがあるそうだ。 どんな祭りなのだろうか。 |
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海辺に朝顔が咲いていた。 昨日は、暗くてよく分からなかった。 会場に着くまでの間、島民の人と目が合うと、みんなにっこりとして、会釈してくれた。 観光客だと分かったのだろう。 長崎の他の島と違い、観光客を敬遠した雰囲気は全く感じられない。 島民が観光客に慣れていて、積極的に受け入れようとしている。 観光客は、きっと居心地の良さを感じるだろう。 これは、小値賀町にとっての強みである。 |
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やっと、会場に着いた。 すでに、多くの人が席についていた。 まずは、アレックス・カー氏の講演。 「未来へ残すもの 未来遺産とは」というテーマで、小値賀町の古い民家を改造して、そこに富裕層の外国人を受け入れたいという考えを、島内で撮った写真を見せながら、説明していた。 大事なことは、島にとって当たり前である風景が、島外の人には非常に魅力があるものだということ、そして、住民がその価値を認識し、守っていくこと。 そう島民に訴えていた。 アジア人と異なり、西洋人の旅行は、一箇所に滞在して何もせずにゆっくり休む。 そういう文化の違いを理解したうえでの活性化策なのだろう。 私のように旅行をしたら、隅々まで見て回らないと気が済まない人間には、西洋人の感覚はよく分からないが、この取り組み、今後の動きに注目していきたい。 |
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次に、未来遺産シンポジウムが開かれた。 パネラーは、以下のとおり。 アレックス・カー<東洋文化研究家・(株)庵会長> 清水 愼一<(株)JTB常務取締役、立教大学教授> 鉄川 進<建築家> 片寄俊秀<大阪人間科学大学 環境デザイン学科教授> 山田憲道<小値賀町 町長> そして、コーディネーターは菊森淳文<(財)ながさき地域政策研究所常務理事> 野崎島と野首教会のことを話していたが、特に内容は無かった。 パネルディスカッションは、進行が難しいと改めて思った。 |
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シンポジウム終了後、丸まタクシーに乗って、斑島へ向かった。 斑島には、国の天然記念物であるポットホールがある。 |
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斑島から対岸の小値賀島を望む。 五両ダキが見える。 |
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ここに、ポットホールがある。 周りは岩場で、魚釣りには最適な場所だ。 |
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この球体がポットホール。 岩場の隙間から入る波で削られて、次第に球体になった。 出来初めて、6千年ほど経っているそうだ。 |
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近くの祠に、球体が祭られていた。 タクシーの運転手さんが、観光客の数が多い割には、タクシーの利用は少ないと嘆いていた。 島内観光など、遠慮なく利用してほしいとのこと。 民宿もやっているので、次回は利用を考えてみよう。 |
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斑漁港。 船がたくさん停泊している。 |
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公園に松が植えられていた。 港に緑があると、落ち着いて良い。 維持管理が大変そうだ。 |
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斑大橋から小値賀島を望む。 昭和53年完成。 それまでは、渡海船が往来していたそうだ。 斑大橋から見える海は、とても美しい。 仕事で訪れる際は、その海を見て、いつも感動していた。 今回は、残念ながら曇っていたので、それほどでもなかった。 |
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これで、小値賀島観光も終わり。 小値賀島には、姫の松原、柿の浜海水浴場、赤ダキなど、まだまだ見所がたくさんある。 またの機会にとっておこう。 フェリー太古が到着した。 五島市福江港〜博多港間を結んでいる。 仕事や旅行で何回も乗った船なので、懐かしく思った。 |
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帰りの船となるフェリーなるしおが宇久平漁港からやって来た。 佐世保港まで、約2時間30分。 船上から再び野崎島を見た後、眠りについた。 最初から最後まで、すごく充実した小値賀旅行であった。 頻繁に訪れるのは難しいが、必ずまた行きたいと思う。 |
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お土産に買った「火山弾」と「玉石饅頭」。 素朴な味で、美味しかった。 |
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島の定番土産「かすまき」も美味しかった。 土産は、全て当たりであった。 しかし、お目当ての納島名物の落花生は季節が合わず売ってなかった。 残念だが、仕方ない。 単独自治体として、地域振興に取り組む小値賀町。 若い人たちが中心となっているので、とても心強い。 今後、どういう取り組みを実施するのか、注目していきたい。 世界に通用する一流の観光地として、頑張って欲しいと思う。 |