この日は、平戸島北端にある田ノ浦温泉に宿泊する。 港から15分ほどのところにある。 人里離れた入江にある一軒宿だ。 本当に、ここに旅館があるのか、と思うような場所にある。 まさに隠れ宿である。 |
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旅館から海を見る。 山に囲まれており、鶯をはじめ、いろいろな鳥の声が聞こえる。 次の日の朝は、鳥の鳴き声で目覚めた。 とても清々しい時間を過ごすことが出来る環境である。 山の上には、空海(弘法大師)像が見える。 |
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泊まったのは、玄関から入ってすぐの部屋だった。 建物は増築を重ねたような構造だが、全体的に清潔である。 旅館の女将さんも従業員さんも、みんな親切で応対が丁寧だった。 とても気持ちの良い旅館である。 |
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旅館の玄関。 この日は、満室だった。 家族連れ、老夫婦、登山客など、いろんなお客さんが来ていた。 それぞれ、この一軒宿に惹かれて集まってきたのだろう。 |
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食事までに時間があるので、温泉に入ることにした。 風呂は暖簾の奥にある。 |
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ちょっと狭いが、風情のある浴室である。 洗い場が少ないので、人がいない隙に入った方がいい。 天然温泉だが、朝に沸かすだけなので、夜は温い。 翌朝も入った。当然ながら熱い方が気持ち良い。 シャワーから出る湯も温泉である。 お湯自体は気持ちが良いが、温いのが唯一残念だった。 ちなみに、トイレの水も温泉水である。 |
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平戸ひらめ祭りのプランを利用した。 量も多く、味も良かった。 久しぶりに旅行先の食事で満足することが出来た。 やはり、食は旅の大事な要素である。 |
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あんこう鍋。 ボリュームがある。 初めてのあんこうであるが、好き嫌いが分かれる食材だ。 ちょっと量が多く感じたが、美味であった。 ひらめ祭りプランを利用したので、ひらめの箸置きをもらった。 その他、観光施設の割引券もあった。 |
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翌日、山の上に見えた空海(弘法大師)の像を見に行った。 ここから田ノ浦海水浴場が見える。 穏やかな海で、とても綺麗だ。 |
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空海(弘法大師)の像。 長崎県の島々には、空海に縁のある場所が多い。 この辺りから唐へ旅立ったそうだ。 平戸港から田ノ浦温泉に行く途中の田助には、白岳温泉がある。 幕末の志士が田助で遊興するなど、昔は栄えていたそうだ。 今は寂れているそうだが、興味を引かれる。 まだ行くべきところは、たくさんある。 長崎県の隠れた素材を探す旅は、始まったばかりだ。 そう思い上を見ると、空海像が前方を指さし「前進せよ」と言ってるような気がした。旅はこれからである。 |