2008.9 全州・韓国

韓屋村を代表する観光地である慶基殿へ向かう。
周辺には、飲食店や土産屋がたくさんある。

慶基殿の入り口。
日本語が通じる観光案内所もある。

慶基殿の敷地は、とても広い。
全州市民の憩いの場となっている。

慶基殿には、李成桂を祭るために建てられた。
ここには、歴代の王の肖像画が飾られている。

今回は博物館へ行くことが無かったので、ちょっと物足らない気持ちがあったが、ここを訪れて歴史好きの心も満足できた。
とても興味深い場所であった。

敷地内には、見所がいっぱい。

全州はドラマのロケ地としても有名で、この慶基殿ではドラマ「宮」のロケがおこなわれたそうだ。

ここに来る前に、ベテランという料理屋の前を通った。
ガイド本や番組で紹介されていたのだが、カルグクスが有名で、かなり美味しいらしい。
地元の客で溢れ返っていて、その勢いに負けて入ることが出来なかった。
今回、それが旅の心残りになっている。
食の後悔は、長く続く。
もっと厚かましくならなければ。

慶基殿から殿洞聖堂を望む。
長崎県平戸市の教会と寺院のある風景のような感じか。

慶基殿は広い。
ゆっくり見ていたら、時間が足らない。

殿洞聖堂。
外国の教会へ入るのは、初めて。
かなり立派な教会だ。

この日は、結婚式で記念写真を撮っていた。
日本と似た風景だ。

殿洞聖堂は、殉教者を追悼して建てられたそうだ。

教会を後にして、豊南門へ向かう。
全州府城の現存する唯一の門である。

門の周りはロータリーになっている。
また、門の周辺は南部市場という市場がある。
あまり栄えてはいないが、地元の生活市場といった感じだった。

豊南門を後にして、繁華街へ向かう。

八達路のアーケード入り口。
その横に、客舎が見える。

客舎。
漢の劉邦に因んだ額が掛かっている。
ここでは、地方行政の各種儀礼がとりおこなわれたそうだ。

八達路アーケード。
屋根が中途半端なので、雨の日は濡れてしまいそうだ。
夜は、イルミネーションが美しい。

店はたくさんあり、小さな明洞といったところ。
多くの人で賑わっていた。

今日の昼食は、ウェンイコンナムルクッパ。
全州では有名な料理だそうだ。

コンナムルとは、大豆もやしのこと。
もやしがメインだが、しっかりとした料理で、とても美味。
全州が食の街であることを再認識した。
これは、食べてみる価値がある。

宿の付近に戻ってきた。
甲午農民戦争(東学党の乱)の博物館がある。
全州は、東学党の乱の舞台となった地だ。
建物の中に入ってみたが、誰もおらず、残念ながら見学することが出来なかった。

韓屋村の外れにある高級ホテルのコアリベラホテル。
周りの雰囲気とは相容れない違和感のある建物だ。

せっかくだから、中に入ってみた。
カフェがあったので、一服した。
嫁は、ここで「コグマケーキ」を食べた。
さつまいものケーキで、韓国に行くと毎回食べている。

コアリベラホテル周辺を散策。
新しく作られた区画のようだ。

この辺りには、伝統酒博物館や韓屋生活体験館など、たくさんの観光施設がある。
時間が無いので、適当に眺めて、次へ次へと移動した。

朝鮮王朝の最後の皇孫が住む承光斎も行ったが、写真が展示されている程度で、特に何も無かった。

宿の方へ戻る。
ここは、宿の近くにあるお洒落なカフェ。
こんなところで、ゆっくり時間を過ごすのも良いだろう。
時間があれば、寄ってみたかった。

屋台でホットックを売っていた。

その場で生地を伸ばし、焼いていた。
美味しそうな匂いがしたので、買った。
作りたてというのもあって、美味であった。

ホットックは、現代百貨店のデパ地下が美味しい。
油気のない淡白な幻想的?な味 ホットック。
訳は誤っているかもしれないが、そんな感じであろう。
たぶん。

全州ロケのドラマといえば、「あんぱん」。
ここは、主役の女の子がルームメイトと暮らしていた家だ。
ロケ地巡りは、これまでしたことはないが、ドラマで見た場所へ実際行ってみると、それなりに感動するものだ。
「あんぱん」は、面白いドラマだった。
あんぱん役の俳優は、あんぱん以外のドラマでは目立った役をしていないのか、あまり見かけない。

全州韓屋村の散策を終えて、宿へ戻る。

アセホンに到着。

今回、全州を旅するにあたって、下記のHPや団体にお世話になった。

・全州へ行こうよ!

全州のことを分かりやすく、魅力的に紹介している。
旅の行程をたてるのに、大変役に立った。

・全羅北道東京事務所

全羅北道の東京事務所に電話で全州のことを問い合わせたら、たくさん資料を送っていただいた。
とても親切に情報を提供してくださった。

大変、お世話になりました。

ちょっと時間が空いたので、伽耶琴を弾かせてもらうことにした。
もともとピアノを習っていて、若干の音感はあるので、簡単な曲はメロディーだけだが、すぐに弾く事が出来た。
「アリラン」と、ドラマ大長今の主題歌「オナラ」を習った。

これまで伽耶琴体験をした生徒の中で、一番覚えが早かったそうだ。
最後には、チャン・ユンジョンの「オモナ」を弾けるまで上達した。
これを機会に、女主人の私を見る目が大きく変わった。
音楽は、世界共通語。
小さい頃に楽器を習っていて良かった。

夜は、アセホンで知り合った、全州に関するHPを作っている日本の方と、全州で日本語ガイドをしている韓国の方、日本で働いていたという韓国の方、そして、アセホンに泊まっている日本人客とで宴会をすることになった。

その前に腹ごしらえと思い、慶基殿の近くにある店にカルグクスを食べに行ったが、美味しくなかった。
やはりベテランに行けばよかった。後悔。

アセホンでの楽しい宴会の後、全州の飲み屋へ移動。
日本とは、ちょっと味が異なる「だし巻き卵」や「魚の干物」などが出てきたが、これがまた美味しい。

偶然知り合った6人で、夜遅くまで楽しく飲むことが出来た。
これも旅の醍醐味だろう。
韓国の人がいないと、こういう店にはなかなか行けない。
韓屋の宿に泊まったお陰かもしれない。

飲み屋には、全州の若者からサラリーマンまで、多くの人で遅くまで賑わっていた。
ちょっとディープな体験が出来て、ラッキーだった。
全州の旅の良い思い出となった。

全州には、マッコリタウンというのもある。
安い金額で、マッコリを頼むと、つまみがたくさん出てくるらしい。
今度は、マッコリタウンにも行ってみたいものだ。

全州3日目。
朝早くから、タクシーで全州駅へ向かう。

全州駅の駅前広場は、ものすごく広い。
しかし、何もない。

帰りは、途中でKTXに乗り換えてソウルへ向かう。

KTXは初めてだったが、なかなか快適だった。

途中乗り換えた駅で、「オンニ〜、オンニ〜」と大声で泣き叫ぶ若い女性がいて、駅員に取り押さえられていた。
「なぜ、行っちゃうの〜」「私を残して行かないで〜」という感じのことを叫んでいたが、周りの客も唖然としていた。
オンニは、いったいどこに行ったのだろう、どういう関係なのだろう、どんな女性だろうと思ったが、結局見つからなかったようだ。
ドラマのような現場に立ち合えて、移動中も退屈せずに済んだ。

こうして、全州の旅は終わった。
ソウルへ戻って思ったが、旅行をするのであれば、やはり地方都市が良い。
全州周辺にも馬耳山、南原、群山、益山など行くべきところが、たくさんある。また、ゆっくり滞在して観光して回りたいものだ。
こうやって、旅先で地元の人や同じ観光客と触れ合いをするのも、意外と楽しいのかもしれない。全州を訪れて、初めてそう思った。
今後もそれを望むのであれば、地方都市へ行くしかない。

まぁ、必ずしも良い人ばかりとは限らないのが、難しいところだが。
それも含めて、旅なのだろう。
次はどこに行くか分からないが、それまでに、もっと韓国語を勉強しておこう。

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