スピーカ逆起電力の測定
■経緯
スピーカのネットワーク製作でfoインピーダンス補正(foの山をつぶす)、高域インピーダンス補正(高域のインピーダンス上昇を平坦化)を行います。インピーダンス補正を行うと音質が改善されます。(制動が掛かる、細かな表現が聞こえる...)
インピーダンス補正の効用を測定できないか試すこととなりました。
■電流アダプタの製作
スピーカの電流検出に電流アダプタを作りました。中身は至って簡単、ノイズフィルタにエナメル線を10回ほど巻き接続用にイヤホンジャックを付けたものです。エナメル線、イヤホンジャックはエポキシ接着剤(30分硬化型)で固めています。
■測定
電流アダプタをスピーカケーブル(片方のみ)に挟みます。取り出した信号はPCのサウンドカードに繋ぎます。計り方はPCでスピーカ過渡特性を計るを参照して下さい。スピーカはNautilus804を使いました。波形は3波ON/4波OFFの繰り返しです。
★専門家ではないので詳しいことは分かりませんが...
概ねマイクで計った波形と似ています。停止できないコーン紙が逆起電力を発生、アンプ側に電流が流れています。高域のドームツィータも同様です。
スピーカの駆動信号が無くなるとコーン紙が停止に向かいますが、振動減衰の細かな様子はマイク測定データが良く分かります。
内部インピーダンスが異なる真空管アンプ〜石アンプを比較すると、顕著な現象が見えるかも知れません。
過渡特性を計るマイクが無い場合、マイク代わりに電流アダプタで挙動を見ることができます。
Nautilus804はネットワーク改造〜インピーダンス補正を行うので、改造後の特性を計る予定です。
2001.12.24