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伊能忠敬『測量日記』

九月八日

 昨夜より雨。四っ時前
(午後10時前)に止む。又、小雨で見合わせる。四っ時頃(午前10時頃)に佐嘉領深堀村を出船した。

 直ぐに御料所高浜村
(長崎市高浜町)の界に至る。測量手伝人と村役も出て来なかったので、高浜本村へ行き、昼休み後に引き帰す。

 佐嘉領蚊焼村。御料所高浜村の界の字投上石で昨日打ち初めて残した
印より初めて、惣一手で測る。高浜村字黒浜。左に八武者明神社
(八幡神社)。綱懸崎。綱掛岩。字以下(イゲ)宿。布口(野々串)で沿海を打ち止めて、印を残す。

 沿海総測二十九町五十七間
(3,267.27m)。七っ半時過ぎ(午後5時過ぎ)に高浜村へ着く。

 止宿は古庄屋宅。八っ時頃
(午後2時過ぎ頃)に福田直三郎がわざわざ来る。時津へ入り込む日限を九月十九日と約束する。この夜は大曇り。
背景の地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
※国土地理院承認番号 平14総複、第253号 平成14年10月9日