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伊能忠敬『測量日記』

十二月十日

 曇天で終日小雨。

坂部は逗留。その余りの者は形上村を出立する。

同村字木折より初める。入江を回る。字松尾。入道浦。字スボリ。

枝小口浦(小口港)。小川儀平治宅で昼休み。沿海の打ち止めに印を残す。沿海一里六町一十二間(4,604m)

同村の内、鵜瀬島。頼戸巾は一十二間
(22m。現在は橋が架かっている)。渡って、白トウ鼻。南鼻。札ノ鼻。鵜瀬島は一周一里三十七間二尺(3,995m)。総測二里七町一間二尺(8,621m)

七っ時頃
(午後3時頃)に形上村枝尾戸(長崎市琴海尾戸町)へ着く。止宿は庄屋の田添伴蔵宅。

背景の地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
※国土地理院承認番号 平14総複、第253号 平成14年10月9日

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