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伊能忠敬『測量日記』

八月二十日


 朝は大曇り。長崎に逗留して測る。六っ半時(午前7時)に出立した。新大工町に昨日残した印より初める。木戸。上伊勢町。左に浄土宗天霊山竜淵寺(現在はない。当時の住職は十五代・順道)。右は伊勢町横町。阿弥陀橋(罪人はこの橋を念仏を唱えながら刑場へと向かったという)、巾七間(12.73m)。木戸。八幡町 。右に阿弥陀堂。印を残す。左は華表前四十間計引き込んで水神の社あり。左は禅宗徳恩寺。三辻。右横町八幡町。木戸。三辻。左横町は高木支配(代官の高木作右衛門の管轄地)長崎村。印を残す。二町五十七間三尺(322.73m)

 雨が降り出したので臨済宗河東山禅林寺(当時の住職は十四代・宗温?)で小休止。見合わせていたが雨が降り止まないので宿へ引き取る。

 この日、高木作右衛門御代官の手代小比賀甚八
(小比賀慎八。この年、元締手代から御普請役格となる)が来る。この夜は曇り晴れで少し測る。


背景の地図は、長崎市長の承認を得て、同市発行の1万分の1地形図を複製したものです。
※長崎市都市計画課承認番号 長都計第10号 平成21年4月9日
阿弥陀橋

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