面談での質問例1

 初めてのことは何であれ緊張するものですが、金融機関との面談となればなおさらです。

 そのため、面談の場でつい言わなくてもよいことをうっかりしゃべってしまったため、融資がダメになってしまったということも良くあることです。

 しかし、あらかじめ金融機関の担当者が面談でどんなことを聞いてくるか知っていれば、受けるプレッシャーも大きく減り、余計なことを言ってしまったり、必要なことをうまく伝えられなかったりという失敗の可能性も低くなります。

 そこで、面談では、どのようなことを聞いてくるか。またどんなことに気を付けなければならないのかについて説明します。

(注)これは質問の一例であって、ここに記載した質問が必ず聞かれるわけではありません。


  • 1 事業を開始したきっかけについて

     これは事業計画書にも記載することですが、重要なポイントとして面談でも改めて聞かれることが多いようです。

     基本的には、事業計画書の内容に沿って話せばOKですが、要領よく簡潔に答えられるようにしておくことが大切です。

     また、計画書の中で書ききれなかったこと(開業に向けての想いや考えなど)があれば、ここで十分に伝わるようにしてください。

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  • 2 リスクについてどのように考えているか

     事業を行う上で多少のリスクがあるのは当然ですが、その上で、自分が行おうとする事業についてはどのようなリスクがあり、それに対してどのような対策を考えているのかを聞かれることがあります。

     これは政策公庫の記載例にはない項目なので、例文とは別に考えを整理しておくことが必要です。

     その対策としては、事前にこれから行おうとする業界のデータ取り寄せておき、開業後にどのようなことが問題となりやすいのか、自店の場合ではどうなのかなどをまとめておくと効果的です。

     また、売り上げが予想通りに上がらなかった場合についてまで想定している人は少ないので、この対策について答えられるようならば高評価となります。

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  • 3 自己資金の確認について

     自己資金が必要とされる融資の場合には、必ずその確認が行われます。

     確認の方法としては通帳の記録を確認して終わりというのが普通ですが、入金の状況などについて不審な形跡がある場合には、そのお金を貯めた経緯や内容について踏み込んだ質問がされる場合があります。

     また、聞き取りだけで判断できないような場合には、他の通帳や資料の提出を求められます。

     もし、このような可能性がある場合には、相手に聞かれる前にキチンとこちらから経緯を説明したほうがよいでしょう。

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  • 4 差別化の内容について

     差別化とは、他のおなじような事業と比較してどこが優れているかという戦略上の長所をいいますが、これがあるかどうかにより、その後の経営が大きく左右されるため面談においても重視される項目の一つとなっています。

     特別な技術をもって事業を始める場合と異なり、通常の小売りなどを行う場合にはなかなか、難しい部分もありますが、「特定の商品に絞って扱う」「他と異なる販売促進活動をする」など特別にお金をかけずともできることがありますので、安易に他の真似をせずに、自分で考えた戦略であることをアピールするなどの工夫が必要です。


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