申請でのNG集2
融資の申請では、せっかく書類が上手く書けたとしてもほんのちょっとの不注意で大きく減点されてしまうことがよくあります。 ですので、ここではそのような失敗をしないため融資申請の際にしてはならないNG集を取り上げていきます。対策をきちんとして悔やむ結果とならないよう細心の注意を払いましょう。 以下のものは、初めから融資が不可とされています(制度融資のケース)
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4 見せ金を使用して資本金を作っている
創業融資などでは最低自己資本金の要件があることから、融資申請の際に自己資本金や資本金を他から一時的に借りてきて、実態以上にこれを多く見せようとする手口があり、これを「見せ金」と言います。 しかし、政策公庫などでは審査にあたり通帳の原本の提示をさせてその内容のチェックをしているため、もしもそのようなことをすれば通帳上では「ある日突然、まとまった資金が入ってきた」となり非常に不自然となります。 そして、通帳にこのような形跡がある場合には、「その資金の出所となった通帳の提示を求める」などの他。その資金を振り込んできた先との関係を追求してきます。 その結果、その資金が「見せ金」であると判断された場合には、そのときの融資が出来ないのはもちろんのこと、その後についてもしばらくの間は融資を受けることはできなくなるなどのペナルティーがあります。 このように、「見せ金」は金融機関の信用を失うだけでなく、その後の融資の道を閉ざしてしまう可能性もありますので注意してください。
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5 提出用紙の空欄をすべて埋めずに提出
金融機関から融資を受ける場合には多くの用紙への記入が必要となります。提出する書類としては「借入申込書」や「創業計画書」、「企業概要書」などの他にも、制度融資の場合などではさらに「保証申込み関連の書類」や「個人情報の利用に関する書類」などもあり、その空欄を埋めていくだけでも一苦労です。 そのため、不注意や面倒くさいからなどという理由で内容を書かなかったり、ずさんな内容で提出するという方がたまにいらっしゃいます。しかし、これは金融機関に「いい加減な人」というイメージを与えてしまいます。 また、聞かれたことに答えるというのは、ただ単に情報を提供するというだけでなく、こちらからセールスポイントを積極的にアピールする機会でもあります。 にもかかわらず、それを空欄で提出するというのは、この機会を自ら失うことにつながりますので、最低でも空欄は作らない配慮が必要です。